インタビュー 占い師中川昌彦

横浜関内占い月天子・東京占いマクトゥーブ
2017年9月「虫の話」

Q. 虫は平気ですか?
A. ものにもよるけれど、まあ平気です。だけどゴキブリとかムカデはいやです。これらは見つけたら即殺す!


Q. 逃げてしまうほど苦手ではなく、殺すだけの余裕はある?
A.嫌いだけれど怖くはないです。うちでは僕でも女房でも、発見した人が即座にスプレーでシューっと殺します。

うちの女房は、虫が家の中に入って来ると、平気で手でつまんで外に出してやります。そういう風にバッタとかは逃がしてやるのに、「ゴキブリとムカデだけは殺す!」と言い切ってます(爆笑)ここは夫婦で100パーセント一致ですね。


Q. 写真が趣味でいらっしゃいますけれど、虫の画像はありませんね。
A. そうね、ありませんね。避けているわけじゃないです。単にチャンスがないからだと思う。いなきゃ撮れないもの。いれば撮ります。


Q. 子供の頃虫取り経験は?
A. 虫取りはあまりしなかったですね。外に出ていかない子でしたから、昆虫採集はしないタイプ。「昆虫の定義は羽が四枚で脚が六本」というのは覚えています。「ファーブル昆虫記」は読んだかなあ。多分読んでないな。


Q. 虫を食べるという経験は?
A. イナゴとかミツバチの子供とか、好奇心で食べたことはあります。気持ち悪くなかったですよ。でも別に特に美味しくないし、感動しなかったな。あえてまた食べようとは思わないなあ。


Q. 幼虫は気持ち悪くない?
A. 全然気になりません。ヤゴも芋虫も平気。


Q. 究極の虫刺され体験をご紹介ください。
A.一度蜂に耳の中を刺されたことがありました(爆笑)。スズメバチといったやばいのではなくて、ごく普通の蜂に。
千葉に住んでいた高校生の時、体育の時間に学校のグランドにいたら耳の中に蜂が入ってきて、耳の中を刺されました。
音がしたからぱっと手ではらったら、その瞬間に激痛!あれは今でもはっきり覚えています。速攻で保健室に行きました。腫れたのかなあ。見えなかったからわからない(苦笑)。
ともかく痛かった。授業中で同級生はいっぱいいたけれど、僕だけ刺されました。学校としても珍しかったらしく、呆れられました。

もうひとつひどい経験をしたのは南京虫。これは本当に痛痒い。せっかく虫の話題があがったから、アジアを放浪していた頃に身につけた南京虫の対処方を紹介します!

安い宿は絶対要注意です。安宿に泊まる時は、まずマットレスを持ち上げる。その下に南京虫がわじゃわじゃいるから、火をつけた蝋燭を持って来て、それらにロウをたらたらたらして焼き殺す。これが極意です、ふっふっふ。


Q. もし来世に虫に生まれ変わらなくてはいけなくて、どの虫になるか自分で選べるとしたら、何になられますか?
A.虫に生まれ変わらなきゃいけないの?いやだなあ・・・・・いやだなあ・・・・どうしてもというなら、短命の虫がいい。すぐに他のものに生まれ変われるじゃない(笑)。
蜻蛉(かげろう)とかが良いかな。蜉蛉は美的にも良い。鳴き声で選ぶとしたら秋の虫、コオロギとか鈴虫とか。セミは暑苦しい感じがあるし、何年も土の中にいるっていうのはごめんだな。



2017年8月30日 秋葉原マクトゥーブにて

2017年8月「お化けの話」

今回のトピックは「お化けの話」です。

Q. お化けや幽霊を見た感じた、という経験はおありですか?
A. どっちも見たことは無いですね。
コロボックルはいます。
十数年前ある日僕の耳元で、「占い師」とささやいたのはコロボックルに違いないと信じています(注・占い師になれとの指示を受けた経験がおありです)。

火の玉らしきものは一回だけ見た事があります。薄い橙色といったものでした。小学校5、6年生の頃だったか、家の窓から外を眺めていたら、すうっと現れてすうっと消えて行きました。

Q. お化けや幽霊は存在すると思いますか?
A. うーん・・・・・。僕は信じないです。他の人が見たとか言っても反論はしないけれど、内心は否定的ですね。


Q. 海外で生活されていた時期も何も?
A. なかったなあ。あったのに気がつかなかったのかもね。


Q. 何かの気配とかすら?
A. うーん、気配はね、ちょっとあるようなないような。「ん、ん、ん」ってのを感じたことはあるけれど、それが霊なのか、悪いものかそうでないかとか、考えない。結び付けない。


Q. 河童なんてどうでしょう?
A. 河童はいて欲しい。信じてはいないけれど、いたらいいな。
田舎の川っぷち、鮎とか岩魚が住んでいるような清流といったところにいて欲しい。可愛い系の、身長1mくらいのがいいな。


Q. 墓地や廃墟で肝試しといった経験は?
A. ありません。遊園地の幽霊屋敷やお化け屋敷は何回かあります。女の子と一緒に。率先して行きたかったわけじゃなくて、友達とのその場のノリで「じゃあ入ってみようか」って。


Q. 怖い系の映画はお好きですか?
A. 昔の日本映画では「番町皿屋敷」とか「岡崎の化け猫」とか、結構好きでした。
アメリカのホラーだったら、断然「キャリー」が好き。あれは怖かった!僕はあの映画は映画館でポップコーンを食べながら見ていたんだけど、最後のあの有名なシーンで思わずぎゃあーって叫んで、ポップコーンを放り投げました(爆笑)!

日本の最近のホラー映画って怖いですよね!貞子系なんて、実際怖すぎて見られない。だから見てないです。予告編で十分怖い。見てないけどすごい!なんなんだろう、あの怖さは!


Q. 映画でそんなに怖がられるのなら、本当に見ちゃったらどうしましょう?
A. 見たら怖いだろうなあ。本当に怖いだろうなあ(しみじみ)。逃げちゃうかな。腰抜かしちゃうかもなあ。


Q. でも実は見たい?
A. 見たくないですよ。怖いもの(苦笑)。


Q. ご自身でホラー映画を作るとしたら、どんな作品になさいますか?
A. 一番自分で見たくない、最近の日本的な貞子系のやつを作りたいですね。
大勢の子供達がにこりともせずわらべ唄を歌ってるとか、少女が無表情ですうっと出て来るとか、そんな感じの。一番嫌なんだけどね(苦笑)。


Q. お化けなり幽霊なりに変身出来るとしたら、何になって何をしましょう?
A. 円山応挙の絵みたいな、怨念ぽい幽霊なんていやだな。もっと明るいのがいいな。

天狗がいいかな。空を飛べるのいいじゃないですか!妖術つかって、山里の上を好きにぐーるぐーる回って過ごす。
人間を脅かしたり悪さしたりなんてしない。ただぐるぐる高いところを飛ぶ。何かになれるのなら、絶対飛べるものがいい!


Q. では来世は天狗ということで!
A. 今もう既に天狗になってんじゃねえの・・・って(爆笑)?


2017年7月27日 秋葉原マクトゥーブにて

2017年7月「『占われ上手』になる」

Q. 先生は占い師になる前は、占ってもらった経験が当然おありですよね?
A. 数回あります。ある時点で僕は「プロの占い師になる」と決めました。その際、知り合いの紹介でとある女性の先生に出会って、数回占ってもらいました。
そして納得して、その先生のもとで占いを習うと決め、プロの占い師になりました。

Q. 占ってもらった経験はその時だけですか?
A. 高校生の時にあちこち、誰に相談することなくそっと行きました。当時は、少しずつショッピングセンターの隅に手相とか易とか九星気学といった占いのブースやらコーナーが出来始めた頃でした。
何を相談したかどんな助言を受けたとか全然覚えていないけれど、「どう生きるか」とみてもらったんだろうなあ(笑)。限りあるお小遣いの中からひねりだした費用だから、占いに対しては真剣でしたね。


Q. 「占われ上手」になる秘訣とは何でしょう?
A.勇気とか信念とか、そういったものは必要でしょう。
例えばタロットで〈ワンド8〉が鍵になることがあるでしょう。「追い風が吹いている。ゴールは近い」ですよね。
だったらそれをどう糧にしてどのような行為として表すかと考える。そういった柔軟性を持った決意が求められます。


Q. 抵抗とか反発してしまうといった、いわゆる「占われ下手」の要因は、心の弱さでしょうか?
A.弱さとは言いたくないなあ。弱さではないと思う。
占いに来たのに受け入れられなくなるのは、「未来の方向性は幾つもあるのに、ひとつしか見えなくなっている」という思い込みなんじゃないかな。
他の選択肢を考えることが出来なくなると、出た結果が自分の望んでいなかったものであった場合、受け入れられなくなる、乗り越える力を出せなくなる。
僕はそれを弱さとは呼ばないです。

どんな状況であっても、選択肢はひとつじゃないのです。それをわかって欲しい。
昔から「吉凶は動より生じる」と言われていて、つまり賢く動けば、どんな難しい問題でもなんとかなるのです。


Q. ひとつ具体例をあげてください。
A.「今の職場では希望が持てない、転職したい」という状況に立たされているとします。何もしなければ、不満を抱き続けるだけです。状況は悪化する可能性もある。

では転職に向けて動くことにします。今の自分の力量はどのようなものなのか、それは次の転職に活かせるか、転職するならどんな分野がいいのか、それにはどんなスキルが必要なのか、と考える。
でも、もしかしたら周囲に相談しただけで問題はあっけなく改善してしまって、転職しなくて済むのかもしれない。
占いでそういった構想を組み立て、どう動くのが効果的かを理解した上で動けば、道は必ず開けます。


Q. 気持ちが萎えている時は、動きが鈍くなるものですね。
A.当たり前だけど、ハッピーな人は占いに来ません。人生を投げてしまった人も来ない。
けれど占いに来るエネルギーがあるのなら、たとえ苦しい展開が待っていると告げられたとしても、「なんとか乗り越えていこう!」と腹をくくって動いて欲しいです。
必ず良い結果が得られますから。


Q. 占い中毒とか依存症は、どういった要因で起こるのでしょうか?
A. 現実逃避といった、現実を見たくない人が、占いに依存的になるのではないかと思います。
悪い時は勿論、良い結果が出た時でさえ「違うでしょ」って、受け入れられない。でも占ってもらいたくて、やって来る。

人間は全くもって複雑な動物で、中には「私は幸せになれない」と思いこんでいる人もいるわけです。
長期間ドメスティックバイオレンスの被害を受けているのに、暴力をふるう相手から離れられないなどが一例です。そういう人達には、「不幸のままでも仕方ない」という心理が働いているわけです。
乗り越える為の痛みがとても高い壁に感じて(どうせ乗り越えられない)と諦めてしまう。けれどもそれは本当の真意ではないから、そういう人は占い依存になりやすいです。


Q. 心が折れてしまっている相談者に辛い結果を告げるのは、心が痛みますね?
A.痛みます。だけど僕は絶対に結果は出たままを伝えます。
相談者にわんわん泣かれても失望されても、結果を正確に伝えます。
その上でいろいろ説明を加えて、改善策を提示して、考え方を整理してもらって、前向きになる気力を得てもらう。つらいのはわかっているけれど、立ち直って、胸を張って前に進んで行ってもらいたいですね。



2017年6月27日 秋葉原マクトゥーブにて

2017年6月「タイムマシンの旅」

Q. タイムマシンに乗って会いたい人に会いに行くという案はいかがでしょうか?
A.タイムパラドックスは大好きです。子供の時から読んだり思い浮かべたり、とっても大好き!

Q. さしあたって何処へ?
A. まずは誰に会うってことではなく、大正時代のデカダンスな浅草あたりに行ってみたいです。
浅草十二階(明治時代に建造された十二階建のビル)のあたりで酒をかっくらってみたい。まだ大人も子供も大勢が着物を着ていた頃、爛熟な文化の時代ですね。そこで酒を飲む。それだけ(爆笑)。

Q. 人にも会ってください。
A. ありふれているかもしれないけれど、聖徳太子に会ってみたいです。最近は昔から皆が知っている肖像画と違うらしいという説も浮上しているから、肖像画通りの顔をしているか、ぜひ調べたいです(笑)。
あとは言われている通りの仕事を本当にしたのか、七人の声を聞き分けられたのか、とか。

文学界から選ぶとしたら石川啄木ですね。僕は多分中学一年生の教科書で啄木と出会って、それ以来結構ハマって、「一握の砂」や他の歌集もそうだし、全集で彼の小説とか、あまり世間で知られていない作品も買って読んでいました。
岩手の啄木記念館とか函館とか、彼の足跡を追ったこともあります。 啄木に惹きつけられるのは、彼が生涯様々苦しみながら生きていたところでしょうね。歌人として才能はあったけれど、最初に彼がなりたかった小説家としては陽の目見ないで終わってしまった。それも苦しかったはずです。
「一握の砂」の発表は彼の死後だったはずです。 啄木に会うとしたら、あえて彼があまり好きではなかった小樽の街、港のあたりがいいかな。冬の海辺、冷たい波がザバーンというところで軽く立ち話、なんてね。

Q. 三人目はどなたにいたしましょう?
A. ホモサピエンスの初期の人にすごく興味あります。あの時代はホモサピエンスとかクロマニヨンとかジャワ原人とか北京原人とか、人類に近い動物はいっぱいいたらしいと言われています。
最近の遺伝子の研究によると、ホモサピエンスとクロマニヨンは結構交配していたと。けれど、なぜホモサピエンスだけが残ったのか不思議ですよね。
だから彼らに会ってみたい。暮らしを覗いてみてみたい。髪がぼさぼさで獣の皮を着てといった、現代人が描いた想像図通りだったか、何を食べていたのか、彼ら同士がどんな方法でコミュニケーションをとっていたとか、とても気になります。
観察したい。これは訪問ではなくて、結構な長期計画だな。

Q. 音楽的な好奇心を満たすには?
A. ロンドンまで行って、初期のピンクフロイドのライブを見てみたい。
まだシドバレットが活躍していた頃。バンドはメンバー次第で空気感が変わるでしょ。だから、ひとつのバンドでも「いついつの時代」と分けて考えないと。

Q. タロット関係からはいかがでしょう?
A. ウェイトさん(アーサーエドワードウェイト:「ライダーウェイト版タロットカード」の作者、)よりパメラ(パメラコールマンスミス:「ライダーウェイト版タロットカード」の画家)さんは会いたい!
ウェイトさんは偏屈なオヤジといった印象があるけれど、パメラさんは悟っている人だと思う。仏陀と同格だと思う。あの人は涅槃に入っていると思う。
仏陀に近くなければ、あのような絵は描けないと思います!

「審判」のカードの絵をひとつの例として挙げましょう。一般の人は棺から蘇る人物に自分を重ね合わせようとするのだけれど、彼女は「天使と自分を重ね合わせなさい」というメッセージを送っているわけです。

これはひとつの菩薩道だと僕は思うのです。慈悲です。仏陀の感性です。
パメラさんに会うとしたら、春か秋の午後、イギリスの彼女の家を訪問して、紅茶でも飲みながら過ごす。「(カップに注ぎ入れるのは)ミルクが先か紅茶が先か」なんて他愛ないところからスタートして、涅槃にいる感性の彼女とふかーい話をしたい!

Q. 未来には興味ありませんか?
A. あります。未来へ行って、AI(人工知能)の進化を見てみたいです。
未来では、人工知能が人工知能のプログラムを書くようになるのです。人工と言えなくなる。そうなると人間が追いつかなくなってしまうというわけです。

先日も、アルファ碁(コンピューターの囲碁プログラム)が人間の棋士を完全に負かしちゃったじゃないですか。
最近僕は、碁に似た新しいゲームを考えたんです。二次元の碁を三次元に造る。
上下、左右、斜めで囲める碁です。なおかつそれに時間をプラスする。「一定の時間が経つと、石の効力が薄れて消えてしまう」というルールを加える。これは四次元ゲームです。
そうなると複雑すぎて人間は太刀打ち出来なくなり、AIとAIが戦うことになる。Aさんが作った人工知能とBさんが作った人工知能の勝負、ですね。そのゲームを、「ほぉ〜」とか「はぁ〜」とか感心しながら観戦したい!

2017年5月30日 秋葉原マクトゥーブにて

2017年5月「甘いもの」

Q. 甘いものが大好物でいらっしゃいます。
A. 大好きです。近頃流行りの「スイーツ」という言葉は好きでないけれど、甘いものは好きです(笑)。
自分で買う時は和菓子が多いかな。「この店のこれでないと」といったこだわりは一切ありません。

Q. お菓子屋さんでどうしても目が行ってしまう「三大好物」を挙げてください。
A. 豆大福!どら焼き!もうひとつは、そうだなあ・・・・ショートケーキかな。もともと和菓子が好きですけれど、洋菓子も好きです。ショートケーキは見かけがいいんですよね。白いクリームに赤いいちごという組み合わせに惹かれます。

Q. あんこのお好みは?
A.粒あん派です。食感が好きですね。こしあんも好きは好きなだけれど、食感が物足りない。
味噌あんはよそからちょうだいしたら食べますけれど、自分で率先して買うことはあまりないです。

Q. 生クリームvs.カスタードクリームは?
A.両方とも好きだけど、選ぶとしたら生クリームです。カスタードクリームはちょっとお腹に重たいじゃないですか。

Q. 苦手なものはおありですか?
A. ずっと落雁が苦手と思い込んでいましたけれど、ある時うーんと高級な落雁をもらって食べたら、初めて落雁が美味しいと感激しました。安いのじゃなくて、高級品ならいいのかな?
インドやタイといったうんと暑い国には、砂糖ばかりが強調されたお菓子がありますよね。どぎつい色がついていたりするやつ。あれは苦手です。厳しい気候のもとでの暮らしでは、ああいう強烈なものが欲されるのでしょう。
僕は暑い国で過ごしていた時代でも、あの種の甘いのは全くだめでした。

Q. 一番お好きなものは?
A. 栗きんとん!

Q. 世間の認識では栗きんとんは「おせち料理」ですが、先生個人的には「甘いもの」なのですか?
A. そうです(爆笑)。栗きんとんが一年中出回っていないのはおかしいですよ。一年中あってもいいじゃないですか!栗の甘露煮は瓶詰めで出回っているのに、きんとんはないのはさみしい!おかしい!
我が家ではおせちはお重に詰めてあるのを買いますが、必ず別に栗きんとんを買います。買って来たらさっさと僕がきんとんだけ食べてしまうので、年越し前にきんとんが無くなってしまう。だから別途に買う習慣が出来た(笑)。
芋のきんとんも好きだけれど、やはりきんとんは栗がダントツでしょう。

Q. 何かご自身で作られることは?
A. 今は全然しませんね。まだ占い師になる前、20年くらい前だったか、ちょっと凝っていた時期があって、チョコレートチップやアーモンドを入れたクッキーや、焼き林檎をつくっていました。クッキー型とか林檎の芯をくり抜く道具とか持っていたけれど、そういえば見てないなあ。どこへ行っちゃったのかなあ。

Q. 煙草と甘いものと、どちらかを断たなければいけなくなったとしたら?
A.迷わず甘いものをあきらめますね。煙草は絶対必要です。一日煙草を吸わないで過ごすことは無理です、無理。
甘いものは我慢出来ます。といっても、三日くらいで勘弁してもらいたい。

2017年4月26日 秋葉原マクトゥーブにて

2017年4月「仏教講座に通う」

今回のトピックは「仏教講座に通う」です

Q. 今年から、仏教の講座に通っていらっしゃるそうですね?
A. 都内のあるカルチャーセンターの、「仏教の人間観」という講座に通っていて、仏教の唯識(ゆいしき)論を学んでいます。
月に2回、90分の講義です。平日の昼間だから、参加者は年配の方が多いです。生き方を探している人、心の拠り所を探している人がほとんどだと思います。皆さんすごく熱心で、一緒にいて刺激を受けます。

Q. 難しそうな内容ですが、講座には慣れましたか?
A. 月2回の講座に今年の一月に入ったから、今まで6回通いました。やっと馴染んで来たというところです。
この頃になってやっと、「どこがわからないかが少しわかるようになって来た」という感じです(苦笑)。

Q. 唯識論とは何でしょうか?
A. 「世の中すべての存在は心の表れである」という理論(注・この話を掘り下げると延々続きそうなので、残念ながらここは割愛)。

Q. 仏教に興味を持たれたいきさつをご紹介ください。
A. きっかけは高校生の時でした。三島由紀夫の「豊穣の海」全四巻を読んですっかりのめり込んで、仏教思想、特に輪廻転生、前世現世来世といったものを知りたいと思いました。それなのにずるずると時は経ち、今年になってやっと手をつけました(苦笑)。

Q. 若かりし頃のインドでの放浪時代に、それらを意識したことは? A. 無かったですね。僕が居たのはヒンズー教の地域で、転生輪廻は信じられていたけれど、仏教のそれとはちょっと概念が違いました。
インドにはヒンズー教やイスラム教の他に宗教がいくつもあるものの、仏教は無いに等しいから、仏教的な概念に触れる機会はありませんでした。

Q. なぜ今だったのでしょう?
A. 運命でしょう!お金も時間も余裕が出来て、昔から気にかけていた勉強に心が向いた時、僕が休日としている木曜日に講座があった! 去年あたりから、芝居を観に行ったり、自分の中で三島由紀夫ブーム再来という流れがありました。それは背中を押してくれたに違いないと思います。

Q. 三島由紀夫が与えたものとは?
A. 高校生の時の、あの事件(自衛隊東京市ヶ谷駐屯地での自決)が衝撃的でしたね。あれは考える機会を与えてくれました。生きることよりも、死ぬことを考えましたね。
三島は仏教的な思想を説いていませんから、彼から仏教思想を学んではいません。彼は仏教徒ではなくて、ある程度神道に傾倒していたはずではあったけれど、本人も作品も宗教色は濃くない人でした。

Q. 講座で得た知識は占いの仕事に活かされるのですか?
A. 仏教を学ぶのは個人的な興味であって、仕事に活かそうと考えてはいません。宗教と占いは切り離さなければいけない、というのが僕の信条です。

Q. 何か具体的な目標がおありでしたら、お聞かせください。
A. 講座にはずっと通い続けようと思っているけれど、出家するつもりはないし、仏教学の大家や研究者になるつもりもないです。
仏教の勉強することは、純粋に自分の知識欲を満たすこと。それだけです。目標をあげるとしたら、「核心をついた質問が出来るようになること」かな(笑)。

2017年3月29日 秋葉原マクトゥーブにて

2017年3月「占い師の資質」

今回のトピックは「占い師の資質」です

Q. 占い師に必要な要素を教えてください。
A. まず知識と技術、それから話術ですね。占いの中身、例えばタロットならカードの意味や解釈がしっかりと頭に入っていなければいけないけれど、それらを相談者にわかりやすく伝えられるかどうかも問われます。
相談者にとって嬉しくないメッセージを伝えなければいけないこともあるわけですから、話術を磨くことはとても大切です。


Q. 独学でプロの占い師になるのは可能でしょうか?
A. うーん・・・・。出来ないことはないけれど、相当難しいでしょうね。本によってはカードの意味が全く違ったりするし、独学は混乱するでしょう。
知識以外の部分、判断とか解釈とかにも偏りがあってはまずいわけで、それらをバランス良く身につける為には、誰かに師事して学ぶことが必要と思います。


Q. 先生はどうやって指導者と巡り合われたのですか?
A. ある雑誌を読んでいたら、「占い教えます」と書いてある記事を見つけて、その先生について習いました。
その方は占いだけで生計を立てて人でした。僕は趣味ではなくて仕事として占いをするとの覚悟だったから、うまく合いましたね。

「実際に占いだけで生活出来ているのは百人に一人程度」と知らないで飛び込みました。先に知っていたら、びびっていたかも(苦笑)。


Q. 占い師に求められる性格は?
A. あまり人のことは言えないなあ(苦笑)・・・・・。占いに対する姿勢かな。心構えは大切です。占いに対して真面目であること。それ以外はない。
宗教家ではないから、斎戒沐浴してという必要はない。人の手本になる必要もない。

好奇心は必要ですね。深くなくていいから、世間全般に対して薄く広く知っておく。今年は野球はどのチームが強いか、サッカーはどうか、政治や経済はどう動いているか、といった知識は相談者とのコミュニケーションに繋がりますから、必要です。好奇心のない人は、占い師として駄目だと思います(笑)。


Q. 霊能力は?
A. 要りません。関係無いと思っています。僕は何にも持っていない。あればハクがつくでしょうけどね。
僕は目に見えるものなど、五感で感じられるものを大切にします。第六感みたいなものがおまけとして降ってきたらありがたいけど、なくても占い師にはなれます。


Q. 「相談者の負の気に引きずられる」といった感覚をどう思われますか?
A. それは無いです。無いのがプロです。ちょっと冷たい言い方かもしれないけれど、「重い相談を受けてぐったりした、私は感受性が強いんです」といった言い分は、単なる自己アピールにしか過ぎない。


Q. 過去の経験が多種多様な程、占い師に「幅」が出るのでしょうか?
A. 自分の過去は役に立ちません。「一億の借金を返しました」と自慢していたら、百億の借金の相談は対応出来ないし。結婚・離婚・子育ての経験がなければ、それらの相談が出来ないことになるでしょう。
過去の経験は全く役に立たないというくらい割り切った方がいいです。


Q. 長年占い師として活躍なさってきて、初期の頃と今とでどう変わられましたか?
A. 初期の頃はまず腕を上げて、占いで安定した生活を出来る占い師になりたかった。安定を得た今は・・・・もっと腕を上げたい!果てしなく腕を上げたい!


Q. 占い師を目指す人々に対し、アドバイスをお願いいたします。
A. 真面目に占いに取り組んでください。真面目に真摯に!占いの内容に重い軽いはありません。常にどの相談にも全力投球で臨んでください。


2017年3月01日 秋葉原マクトゥーブにて

2017年2月「煙草」

今回のトピックは「煙草」です

Q. 嫌煙の意識が高い時代ですが、たいそうな愛煙家でいらっしゃいます。
A. 肩身狭いです!大変です!でも煙草大好き。

Q. 吸われる量とブランドは?
A. 1日に一箱弱ですね。二箱くらいという時代もありましたけど、今は減りました。

吸うのはメビウスの1ミリ、これすごく軽いものです。あとはラッキーストライクのソフト。たまにハイライト、またはロングピース。この辺は強いもの。

Q. 始められたのは?
A. 時効でしょうからしゃべっちゃうけれど(苦笑)、高校時代。一年生か二年生の時でした。周囲に影響されてではなく、自発的に始めました。
最初はおいしくないと世間では言われているけれど、僕は最初の一口からおいしいと感じました。

それ以来かかさず、40年強!

Q. 禁煙経験は?
A. 実は一回だけあります。チャンピックスという、飲む禁煙補助薬があって、それを一回トライして、1年くらい煙草をやめていました。占い師になってからだから、案外最近です。7、8年前くらいかな。
でもふとしたきっかけでまた喫煙が復活。

Q. 食うに困る経験もあった放浪時代は?
A. 放浪時代も煙草はかかしませんでした(苦笑)。煙草か食事かとの決断を迫られたら、迷わず煙草!

一食抜いたって「お腹すいたな」くらいだけど、煙草がないと寂しい、落ち着かない。いらいらはしないけれど、物足りなさとか手持ちぶたさ感が募りますね。

Q. 喫煙の意義は?
A. 気分の切り替えです。一人鑑定し終わって、気分転換に一服して、という感じ。今は煙草の値段もそうそう高いから、占い師の必要経費で落とせないかなあ(苦笑)。

パイプは買ったことがあります。結構高いのを買いました。でもなんか格好悪かったというか身につかなかった感じで、しまい込んだらどっか行ってしまいました。
葉巻もアルカポネが吸うような太いのも、細巻きのも試したけど、違った。紙巻タバコに戻ってしまいました。

ライターは普通の100円モノでいいんです。立派なのは数個持っているけれど使っていません。持ち物のこだわりはなくて、単に煙草が吸えればいいだけです。

Q. 最近はどこも煙草が吸いにくくなりましたね。
A. 今はどこもそうですね。僕が住んでいる神奈川県もうるさいです。

Q. 冬のシベリアでの喫煙は特に難儀でした。
A. つらかったねえ(笑)。外はマイナス40℃だったからねえ(爆笑)。レストランを含め建物の中はどこも禁煙で、「ロシア、おまえもか!」と愕然としました。煙草を吸うには外に出なきゃいけない。
マイナス40℃とだと、ライターがつきにくいんですよ。ライターのガスが凍っちゃっていて、しばらく手でライターを温めておかないと火がつかない。驚きの経験でした。

それでもまたシベリアには行きたい!煙草も吸う!

Q. そんな愛煙家でいらっしゃいますが、「⚪︎⚪︎が手に入るのなら煙草をやめてもいい」というものはおありですか?
A. デヴィット・ギルモア(注・イギリスのロックバンド「ピンクフロイド」のギターリスト)のギターの腕!ギルモアと同等のギターの腕がもらえたら、煙草を止めてもいい!
バンド仲間はいなくてもいいんです。一人で出来ても充分楽しそうだから、家で一人でギュィーンとやってご機嫌になる!


2017年2月01日 秋葉原マクトゥーブにて

2017年1月「2016年を振り返る」

今回のトピックは「2016年を振り返る」です。

Q. 二黒土星でいらっしゃる先生にとって、2016年はどういう年回りでしたか?
A. 九星気学の暦で言うと、中宮(ちゅうぐう)、中心運。
吉と出たら中心となって働ける、凶と出たら八方塞がりの一年で、9年間の締めくくりの年、ひとつの区切りの年でした。

僕にとっての2016年は吉でもなく凶でもなく、地味に静かに過ごすべきという年でした。積極的に攻めて行くではなく、ガードの年といったイメージです。今までやって来たことを淡々とこなす年。
引っ越しとか転職、結婚といった大きな変化はあまり勧められない一年でしたから、僕も淡々と過ごしました。

Q. 2月の中旬の極寒のシベリア旅行では、何を学んだのでしょうか?
A. 「寒い土地は合わない」かな(爆笑)。外気温はマイナス20℃でしたねえ。
久しぶりに海外旅行がしたくなって、ハワイに行くつもりだったけれど段取りが遅れて行けなくなって、「じゃあ北をとってシベリア」ということになったのでした。
ハバロフスクの街は大いに気に入りました!建物は石造りの全くのヨーロッパ風で、歩いている人達はいわゆるロシア人で、食べ物も美味しかったし、スイーツも充実していて、ちょっとしたヨーロッパ旅行気分でしたね。
11月くらいにもう一度行きたかったのだけれど、ちょっと体調を崩したりして、残念ながら行きそびれました。

劇的に何かを得た・感じたという結果ではなかったけれど、「占いに従って生きていたらここまで来たんだ」と感慨にふけりましたね。放浪時代を経て、放浪癖から卒業して、家庭を持って落ち着いて、占いで生計を立てるようになって、シベリアという土地にやって来た。
六十数年間の人生を振り返って、感慨にふけって、「良かったな」と普通な平凡な充実感を得ました。
年が変わってしまったから、吉方位ではなくなっちゃいました。せっかくブーツも耳あても買ったけど、シベリア行きはまた北が吉方位の年までお預けです。

Q. 休みを増やすという計画を立てられたのに、さっさとポシャりました。
A. 一瞬でやめました(笑)!
あれはね、「働き過ぎだ、疲れたから休もう」と思ってまとめて休みをとったのだけれど、まとめて休んでも疲れがとれなかったのでした。
月末に一週間くらい家に引きこもって猫とパソコンだけを相手に過ごしていたのだけれど、全然だめでしたね。
二ヶ月くらいそうしてみて、程よく働いて程よく人に会っているというのが疲れを解消させる秘訣なのだ、と気づきました。
「これからは月末まとめて休みます」と宣言してすぐに撤回しちゃったから、自分でも恥ずかしかったです(苦笑)。 人によって違うのでしょうが、労働日数ではなく時間を減らすという方法が僕には有効みたいです。疲れが溜まったと気づいたら、仕事を遅く始めたり早く帰ったり、夕方昼寝したり、といったあたりが良さそうです。

Q. ご自身のウェブサイトを大改装されました。
A. 楽しかった!単純です。ああいうのが楽しい!
先日は、マクトゥーブのウェブサイトも手直ししました。こちらは大改装ではなくてプチ改装。

Q. 昨年のお水取りは?
A. 四回くらいは行ったかな。普段通りのペースです。方位は北と東でした。北で行ったのは新潟の平沢清水と日光の二荒山神社。東は千葉の白子神社。 お水取りには一人で行きます。
占い師の中にはお水取りツアーを組んだりする人もいるのですけれど、どうも僕はそういうのは性に合わない。
お水取りはどうしても一日仕事になるから、行くにはそれなりの覚悟が必要で、働いている人であれば休みをとらざるを得ないこともあります。昨年はお水取りの日付が2回くらい日曜日にかかったから、ありがたかったです。

Q. 先生の今年はどんな年でしょうか?
A. 今年の二黒土星は、新規の幕開け・スタートといった感じです。けれど険しい山を登るようなもので、苦労はする、でもそれはしがいのある苦労である、ということなので、「では険しい登山をしようではないか」と覚悟を決めつつ、いくつか計画を胸に秘めています(注・一年は節分に始まり終わるというのが正式な九星気学の数え方なので、このインタビューが行われた時点では先生の頭の中はまだ2016年です)。

Q. 今年の計画のうちのひとつをご紹介ください。
A. 生徒を増やしたいですね。大勢ではなく、二、三人程度で良いです。
教えることは自分の勉強になります。自分の知識の再確認もそうですが、生徒が持っている素質をどう伸ばすかという課題に直面させられるわけで、生徒を育てることで大いに考えさせられる機会を得ます。

生徒達の修行の場である無料占い会は、今年も続けます。初回は今月の28日、会場はいつものギャラリーコピス(地下鉄半蔵門線・大江戸線 清澄白河駅徒歩1分)で13時からです。

2017年1月07日 秋葉原マクトゥーブにて

2016年12月「映画」

今回のトピックは映画です。

Q. 映画はご覧になりますか?
A. せいぜい年に1、2本くらいかな。そんな程度です。積極的ではなくて、たまーに衝動的に行くという感じです。
休みの日に「何もすることがないな、映画でも行こうかな、これがあった、時間もちょうどいい」といった感覚です。

Q. どのようなものをご覧になりますか?
A. ジャンルは問いません。わけのわからない小劇場のやつとか、ハリウッドの大作とか、恋愛ものとか、いろいろ。

Q. 記憶にある限りの初めて観た映画は?
A. モスラシリーズのひとつか「ローマの休日」かのどっちか。小学校の高学年くらいじゃないのかな。
「ローマの休日」は大人に連れて行ってもらいましたけど、何にもわからなかったと思います。

モスラは印象に残りましたね。出てくるザ・ピーナッツも面白かった。ゴジラは何本か観たけれど、やっぱり僕はモスラ派でしたね。

Q. いわゆる子供向け作品はご覧になっていない?
A. アニメとかディズニーとか、子供向けのものは観てませんね。

Q. 青年期に印象に残った作品は?
A. 「2001年宇宙の旅」。もともとSF少年でしたからね。
それから、タルコフスキーの「惑星ソラリス」。「うーん、わからないけどすごい!」といったもの(爆笑)。
ブニュエルもそう。キューブリックの「時計じかけのオレンジ」とかも。どれも「わからないけどすごい系」です。

Q. その路線以外だと?
A. 「イージーライダー」とか「幸せの黄色のハンカチ」。
昔はオールナイトで三本立てというのがあって、そういう映画館を寝ぐら代わりにしていた時期がありました。
寅さんシリーズ三本立てとか、網走番外地シリーズ三本立てとか、寝てもいたけれど、観て楽しんでもいました。

Q. 海外のシリーズものはいかがでしょう?
A. 「スターウォーズ」は最初のだけ観ましたけれど、そんなに熱中しませんでした。
「インディジョーンズ」は好きでした。「バックトゥーザフューチャー」も気に入って、全部観ました。

Q. 《中川昌彦のイチオシ》をご紹介ください。
A. 「ゴースト/ニューヨークの幻」です。何度観ても泣けます!ロマンチストの僕の、絶対のオススメです!

Q. お好きな男優女優は?
A. 特にいません。映画は筋や風景を楽しむものと思っています。

Q. リメイクさせてもらえるとしたら、どの作品をどう作られますか?
A. 無礼な話でしょうけれど、「ブレードランナー」を撮り直す!
フィリップ・K・ディックの原作通りに変えます!映画は原作とめっちゃくちゃ違うんだもの。
リドリー・スコットの映像は素晴らしい!けれどディックの原作とは程遠いんです!あの監督を使って、セットとか設定とかとっておいて、あのカメラワークで、けれど脚本家を変える・・・・予算はどうしようかな・・・・先月のインタビューの10億円を使う?(爆笑)

2016年12月02日 秋葉原マクトゥーブにて

2016年11月「10億円あったら何をする?」

今回のトピックは「10億円あったら何をする?」です。

Q. 10億円を手に入れたと、自由な発想で想像力をはたらかせてください。どうやって手に入れましたか?
A. 宝くじでしょう。僕はギャンブルはやらないですから。家の近くの売り場でふらっと10枚続きで買ったら、当たっちゃったって、という話はどうかな。

Q. ご自分のために何をなさいましょう?
A. まず旅行!始めに一週間くらいハワイに行きたい。それからカリフォルニアでしばらくのんびりする。行き先はサンフランシスコと、そこから南下した砂漠地帯。

サンフランシスコは前に行って、気に入りました。町自体がそう大きくないし、気候は良いし、ヒッピー文化は残っているし。
それからヨーロッパに向かいましょう。冬の北欧、スウェーデンあたりでトナカイの群れを眺めて、それからずっと列車で南へ降りて行って、スペインとポルトガルへ行く。そして船で北アフリカに渡る。

アフリカは、サハラ以南ではなく、モロッコあたり。ただ町をぶらぶらするだけ。バザールというところを歩きたい。
「アルケミスト」(注・先生の好きな小説の題名)の影響ですね。映画「カサブランカ」もそう。バザールといった雑踏の中を歩いてみたいと思います。そしてピラミッドも行きたいです。

Q. 愛妻をお連れになっての旅でしょうか?
A うーん、そこは難しい。一人旅がしたいですね。妻に対して悪気があるわけではなくて、ただ一人旅がしたい。
今日は天気が良いからこのまま散歩を続けて、次の目的地には向かわずこの町に泊まってしまおうとか、一人なら好き勝手ができますよね。お金があれば宿の心配がないから、行き当たりばったりで決める旅ができる。それは魅力的です。

Q. インド行きは必須ですね?
A. 本当はモロッコから陸路で行きたいところだけれど、途中に今は危なくなってしまった地域があるから、仕方ないから空路ですね。インド国内ではずーっと南までバスで移動したい。

Q. それでは腰にきついし、そもそもたっぷりお金はあるのですから、バスではなくて車をチャーターした方がよろしいのでは?
A. いやあ、インドではくっそ暑い中バスに乗るのがいい(苦笑)。
バスで延々と行って、くたくたになるから、スリランカに渡ってしばらくのんびりする。そしてインドに戻る。
そしてバンコック。最近はベトナムが面白いらしいから、ベトナムも見てみたいなあ。それくらい旅をすれば、気が済むかも。

Q. 人のため猫のためにはいかがなさる?
A. 猫には、猫村というのを作って経営したいです。というか、作って誰かに経営してもらいたいです。小屋を建てて、殺処分される猫を引き取るという施設です。
犬と違い、猫は散歩の必要もないし、だだっ広いところがあればいいんです。世話する人を雇って、年間幾らって予算を毎年出す。そして少しでもそこにいる猫達がもらわれて行ければいいな。

Q. 占い業界にはどうしましょう?
A. どの業種であれ、事業経営に興味はありません。だから、占いの店を経営する趣味もありません。
自分の生徒達がデビューする場を提供してあげたいとは思うから、生徒のためのスペースを借りて、入れ替わりで生徒達に占いの仕事をさせて、光熱費とか出してやることはしたいですね。最初は赤字経営でも、トントンになってくれれば嬉しいです。

実は、精神障害者就労支援施設の理事をやっているんですよ。その施設にも幾らか振り込みたいですね。年間予算幾ら、とか。そこ以外にも、そういった施設を充実させたいと思います。

Q. 寄付は?
A. 前から年末とかに国内の団体に寄付をしますけれど、たっぷりするなら、インドやネパールあたりにしたいですね。
インドは単に好きな国ではなくて、自分を変えてくれた国だから、恩返しをしたいという気持ちが強いです。
インドには、路上に倒れている人がいるんです。カルカッタとかムンバイのスラム街といった地域に医療関係の施設を建てて、運営してもらえたらいいです。

Q. 残りの額はいかがしましょう?
A. 今よりいいところには住みたいね。千代田区に住みたい。一番治安が良いと思うから。
女房と僕と猫数匹が住むに十分な、「ペット可」の中古のマンションでいいです。車は要らない。服や靴には興味がない。
あとは、ちょっと良い布団を買って、カメラや部品買って、ぽちょぽちょと旅行が出来たらいいな!

2016年11月02日 秋葉原マクトゥーブにて

2016年10月「痛み」

今回は痛みについて語っています。

Q. 身体に痛みが生じた時、耐える方ですか?すぐ音をあげる方ですか?
A. すぐ音をあげます。お医者さんは嫌いだけど、痛いのも嫌なので診てもらいに行きます。

Q. 今現在抱えていらっしゃる痛みは?
A. 腰!筋肉が固まっているせいか、朝起きる時は、とってもゆっくりしか起き上がれません(苦笑)。
腰のブロック注射は、1週間か10日に一回くらいで打ってもらっています。どこかどう悪いというより、腰が全般的に歪んでいるということで、どうにもならない。腰のストレッチとか、たくさん歩くとか、そういうことは日々一生懸命しています。体重も落としています。

Q. 痛いのをこらえるのは趣味じゃない?
A. 痛みというのは、心のも身体のも、進歩を阻害すると思います。
「進歩にともなう痛み」というのはもちろんあって、それは認識して対処しなくてはいけない。

けれど一般論で言う痛み自体は進歩を阻むものだから、痛みは減らすに限ると思います。長年の歪みから来る腰の痛みなんてものは、避けるに越したことはない!

Q. 「とんでもなく痛かった!」という思い出をご紹介ください。
A. 小学校の一年生か二年生の頃、橋の土手から飛び降りたら、斜めに切ってあった竹の切り口の上に着地してしまい、足がずぼっと竹に刺さった、という経験をしました。
尖った竹の先が運動靴を突き抜け、足の裏から刺さった!痛かったですねえ、すっごく(苦笑)。
救急車沙汰にはならかったけれど、一緒にいた仲間が親を呼んできて、病院に連れて行かれました。

飛び降りた距離は、4、50センチとか、せいぜい1 メートルとかといったところだったんじゃないのかな。今こうして振り返れば、「ベトコンの罠か!」と笑えますね(注・ベトナム戦争時、南ベトナム解放軍ゲリラ部隊は、山道に深い落とし穴を掘り、下に斜めに切った竹を並べていた)。

縫合手術を受けるやら、化膿の心配やら、自分より周りの大人が慌てていましたね。おかげさまで、これ以外は大怪我や手術の経験はありません。

Q. 医療ドラマの手術シーンは見られます?
A.見ない!「チャンネル変えていてたまたま見ちゃった」という時は、そのままチャンネルを変えます。医療ドキュメンタリーも見ない。手術の場面とか、痛そうなのは駄目。

Q. 観ているお芝居の中での、人が斬られるといったシーンは?
A. 芝居とわかっているものは全然平気。本当に痛くないから。

Q. 痛みの少ない最期が望まれますね?
A. 女房は、「もしあんたに末期癌が見つかったら、お医者さんに頼んでモルヒネ漬けにしてあげる」と言ってくれています(苦笑)。

世間一般の「痛みをこらえるのは美徳だ」という考え方は、徐々に薄れて行っているみたいですね。それはどんどんそうなって行って欲しいです。僕は子供の頃から美徳だなんて思っていません!

Q. 失恋の痛みの特効薬は?
A.うーん。失恋をしたことが無いので・・・(笑)

Q. タロットの「剣の3」というカードには、ハートに三本もの剣が刺し込まれている絵がついています。
A. この絵は「何か乗り越えなければいけない試練、それにともなう痛み」を意味します。
逆位置は「それが繰り返される」だから、もっとつらい。

18年占いやっているけれど、今でも剣の3の絵を見るとどきっとしますね。あれは避けられない、乗り越えなければいけない痛みですから。薬や注射でごまかしてはいけないものだから。

2016年10月01日 秋葉原マクトゥーブにて

2016年9月「好奇心」
今回は「好奇心」について語っています。

Q. 好奇心は強い方でいらっしゃいますか?
A. 強いです。けれど小さい頃からではないですね。大人になってからです。
小さい頃は抑えていたのか出さなかったのか、自分で好奇心なんて無いと思い込んでいました。

Q. 小さい頃からたっぷり読書をなさっていらしたはずですが?
A. 読書はたくさんしたけれど、子供の頃読んでいたのは小説だけでした。科学系も史実とかも読んでいません。
ロケットの組み立て方といったハウトゥー本とは、読んだら得た知識と現実の接点をもたなければ何の意味もないでしょ。そういうものは読んでいないのです。
小説という、異次元の世界で現実と接点を持たなくていいものばかり読んでいましたね。

子供の頃は閉じこもりがちだったから、読書といっても視野を広げるのではなく、自分の世界に閉じこもるためだったのですね。

Q. 心の奥にしまい込まれていた好奇心が芽生えたのはいつ頃?
A. うーん、いつ頃だろう・・・・成人して、インドに行こうと決意した頃だと思います。

ずっともやもやを高まらせていて、インドに行けば何とかなるだろう、と思って、そしてインドに行った。
行ったら見たこともない光景が目の前に広がっていて、世界観が変わりつつあった頃、いつの間にか自分の中の好奇心がじわじわっと芽生えた、といったところかな。

Q. 好奇心が芽生えて以降は、様々知ろうとつとめられていらっしゃる?
A. そうね、飛行機の飛び方とかも知っていますよ。
なぜあんな重たい物が空を飛ぶかというと、飛行機の上の方の、羽の上の方が空気の速度が速いんですよ。そうすると空気の濃度が薄くなるから・・・・(しばらく飛行についての解説が続きましたが、本稿とは特に関係ないので割愛)。

Q. 芸能ネタもご覧になりますか?
A. 芸能ネタはすごく苦手なジャンルです。あまり見ないし、見る時間もないし、わからないことだらけです。
SMAPの顔と名前はわかる。嵐も一致する。AKBは多すぎて無理。Sexy Zone?わかんない(笑)。

芸能ネタは、「あの出来事をどういう風に放送するのか」とか「どう編集するのか」といったところには好奇心が湧きますね。「メディアはどう報じたいか」という点、誰におもねるとか、誰を悪者に仕立てたいとか、といったところ。そいうのは知りたくなります。

Q. 流行は気になさいますか?
A. 気にするというより、まあチェックはする、といった程度です。
ファッション雑誌に目を通すとかね。載っている服が欲しいとかは全く思いません。買いません。単に「ふーん、今のトレンドはこれかあ」って。

Q. 女性のお友達のファッションとかヘアスタイルとか、変化に気付かれます?
A. 気づきます。お化粧や香水が変わったとか。アンテナ張っています。「髪型変えたね」とったことを言うのはモテる秘訣らしいから(笑)。

Q. 好奇心は占い師にとって大切な要素とお考えですか?
A. そうですね。僕が教わった先生は、新聞は一面から経済面、株価の欄、スポーツ、芸能、三面記事、すべて目を通せ、好奇心は必要だ、と常々言っていました。
僕もそう思うし、占いの生徒にもそう指導します。

相談者は実に様々なバックグランドを持っています。好奇心は相談者を理解するためでもあるけれど、それだけではなくて、自分の活力を維持する為に必要なのだろうと思います。

Q. 柔軟な心を持つためにも好奇心は大切?
A. そうではあるけれど・・・。今の僕は好きなもの興味のあるものにはとにかく触ってみたい、やってみたい、それだけ。
そして、したい経験が出来るようになったのが嬉しい。それに感謝です。

そうなったのは、お金の余裕が出来て、時間の余裕と気持ちの余裕が出来たおかげです。それから家族の理解と協力も。一人では出来ないでしょう。
周囲の人々の手助けあって自分が楽しく過ごせる、ということに日々感謝しています。

2016年09月02日 秋葉原マクトゥーブにて

2016年8月「整理整頓」」

Q. 今月「整理整頓」について伺います。得意でいらっしゃいますか?
A. 得意です!引き出しの中とかも結構綺麗にしています。整理整頓の秘訣は、第一に買わないことかな。

僕は家具も持ち物も洋服も少ないですね。 スーツは1着しか持ってない(爆笑)。ネクタイは3,4本持っていると思います。
スーツ着てネクタイ締めるというのは、慶事の時くらいでしょう。あとは、年に一回伊勢神宮をお参りする時、御垣内参拝の時にスーツを着ます。スーツじゃないと中に入れてもらえないから、着ざるを得ない(苦笑)。

趣味のものはカメラ関係のものはいろいろあるけれど、昔と違って今は(フィルムの)ネガがないから、ネガの整理はない。撮った画像はハードディスクに保存してしまえばいいから、ありがたいですね。

Q. カメラ関係以外は持っていない?
A. 音楽のCDは結構持っていますけれど、それ以外はというと、文房具程度しか持っていないですねえ。

4、5年前だったか、本もかなり断捨離して、本棚におさまる量だけにしました。最近はほぼKindleだけだから、もう本はあまり増えないでしょう。

Q. 整理整頓は子供の頃からの習性でしたか?
A. いや、全然。多分子供の頃の自分の部屋は汚かったと思います。

引っ越しが多い家で育ちましたから、もともと家族誰もたくさんものを持っていなかったですね。3年単位くらいで引っ越していたかな。
自分の家でも実家でも、家の中にものが積み上がっているということはありませんでした。そういう環境で育った影響はありますね。

Q. 奥様も整頓好き?
A. 期待はしなかったけれど、やってくれている。
整理整頓は人並みにやってくれています。掃除洗濯炊事といった家事もね。

Q. 先生も家事はなさいますか?
A. 全然平気。長く一人暮らしをしていましたからね。
普段から風呂掃除とかします。料理も出来るし、食べた後は片付ける。洗濯もする。
洗濯というのは、洗濯して干して終わりと思っている男は多いけれど、干して終わりじゃないですよね!干してたたんで箪笥にしまう---そこまでやって洗濯は完了。

食事もそうです。食事して、食器を洗って、乾かして、水屋にしまって終わりでしょ(笑)。

Q. 「片付ける能力とは思考を整える能力」と世間で言われます。
A. そうですね。とっちらかしたままで平気というのは駄目です。考えがまとまりにくい。

Q. タロット占いでカップの7のカードが現れると「身の回りの整理整頓をしてください」と、先生は相談者に助言なさいます。(注・このカードの意味は「選択に迷い決断出来ない」)
A. 「家や部屋の整理整頓してください」との助言をします。いつか大きく閃いたのではなく、長年の経験の蓄積から生まれた解釈です。
頭の中の整理がつかない相談者、整理が苦手な相談者を占うと、カップの7が結構重要なポジションに現れるのです。

そこで私生活を尋ねてみると、部屋が汚かったりとか、脱ぎっぱなしの靴で玄関が乱雑だったりとか、という返事が来るわけです。
だから「部屋を片付けて、居心地の良い空間に変えてください」と助言する。

そうすると、やっぱり思考が変わります。本当に変わります。そういった例は、相談者の中にいくらもいらっしゃいます。

極端な例を挙げてしまいますが、犯罪者の家がテレビで映されると、だいたいの犯罪者の部屋はベランダに物が積み上がっていたり、玄関周りが乱雑だったりですよね。
部屋の乱れと思考の乱れは連動するとの現れでしょう。

Q.運気向上に整理整頓は必須である?
A. 長時間過ごす場所の居心地の良し悪しは、すごく重要だと思います。
居間とか、自分の部屋とか、ちょっと難しいだろうけど会社とかね。
会社の居心地が良いって思う人は少ないでしょうけれど、せめて会社でも自分の机の周りだけでも整頓する、机の引き出しは綺麗にしておく、というのは心がけておくといいと思います。

必ず運気が変わって向上します。

2016年08月03日 秋葉原マクトゥーブにて

2016年7月「海」

Q. 今月のお題は「海」です!
A. 海はねえ・・・あんまり縁がないです。(苦笑)
行かないです。「やっぱり」でしょ?(爆笑) 10年・・・15年前に行ったきりかもしれません。最後に行ったのは江ノ島でした。

Q. 若かりし頃の海の思い出をご紹介ください。
A. 子供の頃の海の記憶は、磯遊びも海水浴もほとんどありません。祖父母が住んでいたのが滋賀県で、その当時の琵琶湖は水質が良くて泳げたので、夏休みに遊びに行って、琵琶湖で泳いだ思い出はあります。
青春時代は暗かったから、海には行っていませんね。
水泳技術はまあまあでした。100メートルくらいは泳げました。プールでの話ですけれど。

Q. 海のデートは?
A. ・・・・・江ノ島は鬼門なんですよ。
江ノ島でデートした女の子とは必ずもめて別れる。だから海のデートは封印しました。

Q. 海派というより山派?
A. どっちでもない。自宅派!
でも山に行ってはいますね。占い師になってからは、お水取りに行くようになりましたから。

Q. タロットカードには、海はあまり登場しませんね?
A. ワンド2、3、ペンタクルス2、ソード2、5、カップキング、大アルカナでは審判あたりです。
どれもあまり大々的に描かれてはいません。タロットの図柄は、海より山の方が圧倒的に多いです。

Q. 海がテーマの歌で思い浮かべるのは?
A. 「う~みはひろいなおおきいな♪」(爆笑)とか、「悲しみ本線日本海」とか。
歌っていたの誰だったけ、あれ?思い出せない。(注・森昌子でした)
サザンオールスターズといった、ロマンチック系は出て来ないなあ。

Q. 今年の2月には、「ハワイ行き損ない事件」が起こりました。
A. ハワイに行こうとしていましたけれど、基本的に計画は山の上の天文台にドライブして行こうとか、溶岩の山を見ようとか、海は目的ではなかった!

Q. 海に魅力を感じないわけではない?
A. 決して嫌いではないんです。そんなことはない。好きです。

昔、南インドの小さな海辺の街で一ヶ月くらいぼーっと過ごしていた時期がありました。
目の前にアラビア海があって、遮るものがない海の向こうに夕陽が沈むのです。それがすごいんですよ!
とんでもなく綺麗で、毎晩見つめながら、「世界の果てまで行ってやるぞ!」なんて思っていました。

膝くらいまで水につかって歩くことはあったけれど、泳ぎませんでしたね。
僕にとって、海は眺めるものなのかな。

あのアラビア海の風景は他に類を見ない綺麗さだったから、離れがたかった。あれ以上の夕陽は見られないでしょうね。

去年の冬にお水取りで新潟に行った時は、夜の日本海を見に行きました。
すごかったですね。ざっぱーん、って波は高いは、雪は降るは、空は暗いは、周囲に人は居ないは、まるで動く墨絵のような感じで、大いに気に入りました! 海は好きなんです。

海に行かないのは、人混みが苦手だというのが最大の原因でしょう。
賑やかな海水浴場は行く気がしない。

人混みが駄目で、ロマンチックな歌が思い浮かべられないだけで、そうじゃない海----人混みとは無縁な静かな海は、これからも探しに行くかもしれません。

2016年07月08日 秋葉原マクトゥーブにて

2016年6月「読書」

Q. 読書はお好きですか?
A.好きです。小説、詩、評論、ノンフィクション、解説書など、ジャンルを問わず何でも読みます。昔から、子供の頃からそうでした。最近はKindleでも読みます。これだと持ち歩きが楽で、とてもありがたいです。

Q. 少年時代はどのようなものを読まれましたか?
A.SF小説でしたね。星新一さんとかフレドリック・ブラウンとかといった、古典的な作品が好きでした。僕はインドアな子でしたから、学校の図書館へ行って、地域の図書館へ行って、本を借りまくって読みました。けれど、児童書・童話といったものはあまり読まなかったかもしれない。

SF小説以外にも、探偵物はたくさん読みました。アルセーヌ・ルパンや明智小五郎ものとか、そういったものは結構読み尽くしました。いつもちょっと大人っぽいものを好んでいたのかな。

Q. 選び方はどのように?
A. 昔も今も、思いつきで「今度はこれ」って選びます。でも恋愛ものはあまり読んでないなあ(笑)。縁がないだろうな、って思っていたからかなあ(苦笑)。でも探偵物もSFも縁がないか。殺人事件にも宇宙人にも巡り合っていないもの(苦笑)。

Q. 推理小説の魅力とはどんなものでしょう?
A.どうなんだろうなあ(しばし考え込む)・・・・タロットとなんかもそうなんだけれど、ひとつひとつのカードと、その奥にあるもの、この次に何が来るのかな、と推測するのが面白かったんだと思う。 明智小五郎ものもルパンシリーズも、推理しながら楽しみました。

推理小説でも、いわゆる本格推理小説系が好きでした。トリック系よりは、数学っぽく理論を読み解く本格的というのが好き。
おどろおどろしい感じがあったけれど、横溝正史も好きでした。読んだのは横溝作品が映画になって流行った頃だから、子供ではなく既に大人でしたね。
アガサ・クリスティも論理的なところが気に入って、一時期ハマりました。感情より理論の積み重ねが僕にはわかりやすい。

Q. 流行りものはお読みになりますか?
A.芥川賞直木賞といった受賞作品は、時々は読みます。やっぱり思いつきで選びます。
ハリーポッターは読んでいません。映画を一作観ただけ。ダビンチ・コードは読んだ!面白かった!でも二作目は読んでいません。

Q. 大いに影響を受けた書物をご紹介ください。
A.サイトの自己紹介ページにも書いたけれど、三島由紀夫の四部作、豊饒の海。三島を読んで人生が変わった。

それと「歎異抄(たんにしょう:鎌倉時代に書かれた仏教書)」、そして「アルケミスト(パウロ・コエーリョ著)」、「流れよ、我が涙と警官は言った(P・K・ディック)」。

Q. タロットの生徒さん達に「アルケミスト」を必ず読ませる意図とは?
A. 何を伝えたいという強い意志は特にないんだけど(苦笑)、占い師を目指すにあたって、「世界はこういうもんなんだよ」という見方のひとつを理解するのもいいだろう、といったところです。

Q. もしも「何か書いてください」と依頼が舞い込んだら、「占い以外で何か」と言われたら、何を書かれますか?
A.タロット占いの本しか書けるものはないだろうなあ。

占いでないものをと言われたら、詩。写真と詩を組み合わせたものなら、やってみたい。
もしくは俳句。俳句も好きで、トライしたいと思っています。誰の句が好きだから読むというより、いろいろな俳句集をだらだら読んでいるだけですけれど、素晴らしいなあと楽しんでいます。大きい世界がほんの数語の言葉にまとまっているって、すごいことですよね。

2016年06月03日 秋葉原マクトゥーブにて

2016年5月「運」

Q. 「運が良い人・悪い人」という差異は存在すると考えていらっしゃいますか?
A. 僕はそう考えていません。誰にも「運気の上下」はあって、それは季節のようなものだと思っています。
冬は海水浴に行くには悪い、だけどスキーに行くには良い。
夏は登山は良いけれど、掘りごたつでみかんを食べるにはふさわしくない。そういう風に季節のようにとらえています。

Q. 「運が悪い人」という一般的な概念について、コメントしてください。
A. 運気の上がり下がりで、下がっているところに本人が運の悪さを招き寄せるということはあります。

Q. 「運の悪さを招き寄せる」とは?
A. 例えば道路を渡る時に、信号なんて関係なしに「今は車が来ていないから大丈夫」と、左右を見てぱっと渡っちゃう習慣の人がいるとします。
その人が交通事故に注意しなくてはいけない運気の時にいつも通りに行動してしまうと事故に会いやすい、ということです。

Q. その時その時の「流れ」に気づかなければいけない?
A. 何やっても成功する時と、どんな打つ手も裏目に出続ける時と、といった違いがあります。
さっきの季節という例え方で言えば、冬に水着を着ていて、よろしくないからと他の水着に着替えても仕方がない。
楽しい時間は過ごせない。服を着た上にコートでも着れば良いのだ、と気づけば楽に過ごせる、ということです。

Q. 運気アップの時期に運を高める過ごし方とは?
A. とにかく積極的に行動する。「来た電車には乗る」というイメージの心構えでいてください。
けれど調子に乗りすぎてはいけません。いつまでも好調であり続けはしないです。低迷の運気もいつまでも続かない。

Q. 運気が低下した時期の対応策とは?
A. まずはくじけない、投げ出さないのが大事。
いつまでも続かないのですからね。少しでも好転させたいと思うのであれば、お水取りをするとかパワーストーンを身につけるとか、いろいろ「気を切り替える」という方法を実行する。

家の中だったら、自分のその時の星がまわっている方位を綺麗にしておくとか。僕のウェブサイトの月ごとの運勢欄に、吉方位というのが書いてあるでしょう。それを整える。

Q. その運勢欄には、「運気を上げる食べ物」も紹介されていますね?
A. 保気物(ほきぶつ)と言います。九星の巡り合わせで、「北ならしょっぱいもの」とか、決まったパターンがあるのです。
基本的には九通り(注:九星気学=九通り)なんだけれど、それプラス「何々の星が重なっている」といった要素もあるから、少し変わります。

占いが好きでいつも肯定している人でも「運気を上げる食べ物」と言われて、ちょっと???と思う方もいらっしゃるでしょう(笑)。
九星気学的にはそれなりの理論はあるのですけどね(笑)。
占い師はいろいろ考え実行するけれど、一般の方々は、「ご飯食べようかな、ラーメンにしようかな」と迷った時に、「長いものが吉って書いてあったから、ラーメンにしよう」程度の感覚で良いんじゃないですか。

Q. お水取りは積極的になさいますね?
A. 年に4、5回行っています。占いにみえるお客さんでも熱心な方は、それくらい出かけられます。
「行った」ということで気持ちが穏やかになるのなら、それが一番楽で楽しい生き方ですね。
《お水取りの詳細については、先生のウェブサイトの「お水取り」の項、および当欄の2015年9月の記事をご参照ください》

Q. ところで、今月の二黒土星(先生の星)はとんでもなくひどいじゃないですか!
A. ひどいんです(苦笑)!久しぶりにすっごくひどいんです(苦笑)!
だから今月僕は「無事これ名馬」という格言を思い出しながら、最低限をこなすけれど余計なことはしない、と決めています。

「吉凶は動より生じる」と昔から言うでしょう。「動かない」というのも行動のひとつです。
どうしょうもない時期は、「動かない」「決めない」「棚上げ」でいいのです。
今月の僕は、今月の二黒土星は、新しいことはしない!何か迷ったら棚上げ!そして運気が上がるのを待つ!

2016年05月06日 秋葉原マクトゥーブにて

2016年4月「僕とコンピューター」

Q. 現在お持ちのコンピューターは?
A. 自宅にデスクトップが一台と、関内(の仕事場)と秋葉原(の仕事場)にノート型が一台ずつと、あとはタブレットが一台。
パソコンはWindowsで、タブレットはAndroidです。パソコンはBTOといわれる、「ハードディスクはこれにして、グラフィックボードはこれにして」と、パーツを自分で選んで注文して作ってもらうものです。

Q. コンピューターとの出会いをご紹介ください。
A. 最初の出会いは20代半ばくらいでしたから、30年以上前。
まだWindowsが登場していなくて、MS-DOSの時代でした。9801-M2を最初に買ったのかな、と言っても誰もわかんないだろうなあ(笑)。
5インチのフロッピーディスクがついているやつです。それで「信長の野望」をやって遊んでました(爆笑)。あとは、Basicで、ディスプレーに線を引いたりとかして遊んでいました。
コンピューターに触る時は、全部遊びでしたね。どーんと大きい機械で、モニターも持ち上げるとぎっくり腰になるような、分厚い重たいやつでした。
Q. IT初期の時代は、電話代がかさみましたね?
A. 夜11時になると定額で電話かけ放題になる「テレ放題」というサービスが出て、すぐに入りました。毎晩11時になるのが待ち遠しかった!

Q. 不具合もたくさん起こりました。
A. そうね、僕が使っていたような、組み立ててもらうタイプのパソコンは特に。
今は機器の相性が解消されているけれど、昔は「この機器とこの機器は相性が悪い」というのがありました。
せっかく入れたのに、ちっともはかどらないとか、ひどいとコンピューターが立ち上がらないとかね。
あの時代は相談相手は専門誌だけという感じで、「どうやらこれが問題らしい」と自分で調べて見つけるわけです。好きだったから、試行錯誤しながらいろいろ研究していました。

散策とコンピューターは、僕の休日の二大楽しみです。

Q. 何がかき立てるのでしょう?
A. 何だろう・・・・多分ねえ、達成感だと思います。
思った通りに動かないというのは、原因は二つしかないわけです。
機械が悪いか自分が悪いか、のどちらか。自然界の現象みたいに、わからないことはない。
機械か自分かが悪いという、単純明快な世界。それを探して、原因解明したら、すっごい達成感!自分のウェブサイトをちょこちょこ改装するのも、「出来た?!」という達成感を得て喜ぶためです(笑)。

面白いものを作りたい。よそと似たり寄ったりではないウェブサイトを作りたい、と常々考えています。

お金を出せばプロに立派なものを作ってもらえるし、払う余裕はあります。
けれど、それでは物足りない。自分で作りたい!こっちいじっちゃああっちいじって、でもそうなるとバランスが悪いからこう変えて、じゃあ色も変えよう、と、いつまで経っても完成しない。
それがひたすら楽しい。
パソコンは好きです。生涯の友ですね。プログラマーになろうかなと考えていた時期もありました。

Q. ご自身でコンピューターを組み立てることは?
A. 何度かトライしましたが、ぶっ壊しました(苦笑)。ちょっと不器用なんで(苦笑)。

Q. ご自身以外の名前でサイトを運営されていらっしゃるなんてことは?
A. ありません。おかげさまで忙しくしていて、それほど暇じゃないです(笑)。

Q. イメージ的には、「占い師とコンピューター」はピンと来ない組み合わせです。
A. 世間的にはそう思われているでしょう。わかります。コンピューターは論理の世界だし、占いは非論理の世界だし。相反するのかな。けれど、僕の中では全然違和感なく一致しています。

Q. 占いにおいて、コンピューターは人間に追いつけるとお考えですか?
A. どんなに人工知能が発達しても、本格的な占いは無理だと思います。
知識はコンピューターの方が豊富でしょうし、反応も早いし、これから進化もするだろうけれど、占いはカードのレイアウトを読むだけではないのです。 心理を読むだけでもない。

それらはあくまでも占いの入口にしか過ぎないのです。そこまでならコンピューターも対応出来る。
占いの根本は、未来を予測する推測するということです。けれど未来の推測とは不確定なものです。
相談者に説明して納得してもらう、困難に立ち向かう勇気が持てるよう相談者のモチベーションを引き上げる、という占いの最終的な部分は、機械には無理と思います。人間にしか出来ない。

仕事柄、僕もいくつか占いアプリをインストールしています。
コンピューター好きとしては、自分のアプリを作ってみたいとは思います!作るという興味はあるけれど、それが占いとして機能するかは全然別ですよ(笑)。

2016年04月09日 秋葉原マクトゥーブにて

2016年3月「極寒シベリアの旅」

Q. 寒さが超厳しい先月中旬、シベリアのハバロフスクへ、一体何をしに行かれたのでしょうか?
A. それをよーくきかれます。いろんな人によーくきかれます。
名目は「気を取り入れるための旅行」です。第一に外国に行きたかった。しばらく外国に行っていなかったので、外国に行きたかった。
今年の二黒土星(注・先生の年回り)の吉方位は北・南・東の三つなので、最初は東に行くつもりで、ハワイに行こうと計画しました。けれど二月は日本の大学生の卒業旅行のシーズンと重なっていて、すでにハワイは売り切れ。
で、行くのは北か南かと占ったら、北と出た。

北の外国といったら、シベリアしかなかった。
ハワイに行けると信じていた妻に行き先をハバロフスクに変更したと言ったら、怒鳴られた(爆笑)。でもついて来ました(苦笑)。

Q. ツアーで行かれたのですか?
A. 飛行機とホテルだけ予約してあるツアー、いわゆるフリープランというやつでした。
僕達だけではなくて、他にも日本の人は結構いました。ソビエトに抑留されて亡くなられた方々の墓地があるから、その参拝の方もいらしたし、他に大学院生といった研究者みたいな若者が四、五人。

Q. ハバロフスクはどんなところでしたか?
寒い(爆笑)!

アムール川はばっちり凍っていて、冬は川の上を歩けるようです。僕は歩かなかったけれど、氷の上に足跡はたくさんありました。
見るところは美術館と、ロシア正教の教会が二つ。
あとは市場とか街をぶらぶらしていました。市場では凍った魚が路上にどーんと置いて売っていたけれど、屋外は氷点下だから全然溶けない。野菜類もあったけれど、ドライフルーツが多くて、色とりどりで綺麗でした。

物価は日本とあまり変わりません。辺鄙な土地だから、物資の輸送費といった事情でそうなってしまうのでしょうね。
旅行者が行くレストランで夕食を食べて、一人5千円程度でした。食べ物は全体的に薄味で繊細で、「シベリアはヨーロッパの一部だ」と実感しました。
洗練されていて、おしゃれ感がありました。コーヒーは濃いめで、チョコレートといったスイーツなんか特に繊細な味で、ヨーロッパっぽい感性でしたね。

英語は全く通じません。街中の看板はロシア語だけ。
寒い土地だから窓が小さくて、建物の中の様子が見えない。だからお店が何屋さんかわからない。
コーヒーというロシア語だけわかって、「ここは喫茶店だな」と見つけるわけです。そしてコーヒーとスイーツを楽しんだ!

出会った人は皆感じよかったです。街の人もキオスクのおばちゃんも親切、空港の職員も官僚みたいな感じはなかったし、ウェイターウェイトレスもフレンドリーでした。

Q. 夜は退屈だったのでは?
A. 退屈でしたね。退屈するのも旅の目的と思って行ったから、それで全く構わなかったです。
ホテルの近くに夜やっているアイススケートリンクとか公園があって、ぶらっと見に行ったりしました。

Q. 雄大なシベリアの大地で、どんな思いを巡らせていらしたのでしょう?
A. 寒いなあとか、はるばる遠くまで来たなあとか、とうとうシベリアまでも嫌煙運動の波に飲み込まれてしまったのだなあ、とか(大爆笑)。

ホテルは全面禁煙で、禁煙室がない!だから煙草を吸うたびに屋外に出なきゃいけないのです。マイナス20℃の屋外に!

シベリア鉄道の駅を訪れた時に、「若い時にこれでヨーロッパを目指すことも出来たんだな」との思いを抱きました。
昔も今も、お金のない若者は陸路を使うわけです。若かかりし頃の僕はインドから陸路でヨーロッパを目指したのだけれど、個人的な理由やら中東の戦争といった事情やらで、結局途中で止めてしまいました。
今回はシベリア鉄道を眺めるだけだったけれど、いつか乗ってみたいです。

Q. 三日間という日程は、相応の長さでしたか?
A. もう一泊くらいしたかったですね。けれど飛行機が無いのです。毎日飛ばないという飛行機の事情があって、二泊三日になってしまった。

Q. 奥様のご見解は?
A. 「なんでこんなところに来なきゃいけないのよお」ってぶつぶつ言ってました。
日本に帰ってからも、「なんでこんなところに行かなきゃいけなかったのよお」って(苦笑)。

Q. 旅の最高の経験は?
A. アムール川の向こうに沈んで行く夕陽を眺めたこと。綺麗でしたねー。
それから、美男美女が多かったこと。美男美女が本当に多くて、眺めているのが楽しかった。これは女房もすごく喜んでいました。

Q. 最悪の経験は?
A. 膝や腰が痛くなったこと。歩道がアイスバーン状態で、しかも坂道が多くて、足下の装備も甘かったせいもあって、何度も滑って転びました。
一生懸命踏ん張って歩いていたら、あちこち痛くなりました。スパイクがついているような靴にするべきだったかな、と思いました。

Q. では次回の極寒シベリア旅行の際は、そのような万全の装備でお出かけください。
A. 11月にまた行こうかな、なんて考えています。今年の吉方位ですから。

2016年03月05日 秋葉原マクトゥーブにて

2016年2月「タロットカードの種類」

Q. タロットカードの種類について教えてください。
A. 僕が使っているのはライダーウェイト版です。
タロットは他にマルセイユ版、トート版があります。
他にも種類はいくらもあるけれど、主流はこの三つです。

古くからの伝統的なタロットの流れを引いているのは、マルセイユ版です。
それから派生して、トートさんとウェイトさんというオカルティストが、確か同時期に登場して、秘密結社みたいな組織を作ったのだけれど、トートさんとウェイトさんは喧嘩別れをしてしまった(苦笑)。
それでトート派とウェイト派が別々に活動を始めて、違うカードを誕生させたと伝えられています。

Q. 使用されている比率はどのような具合でしょう?
A. ヨーロッパではマルセイユ版が多いと言われています。
アメリカとアジアはウェイト版が多い。日本でもウェイトが結構多いです。

Q. 先生ご自身はどう学ばれたのですか?
A. 僕は最初からウェイト版でした。
まずウェイト版を覚えて、それからマルセイユとトートをちらっとかじったのだけれど、それらはそれで終わりました。三つやるわけにはいかないのです。
三つともそれぞれ奥が深くて、全部極めるのは無理なのです。
意味合いも微妙に違うしね。
茶道を習っていて、表千家と裏千家の両方をマスターするって無理でしょう。
「複数の種類のタロットやります」と自己紹介に書いている占い師はたまにいるけれど、僕は違います。
個人的な見解でしかないけれど、実際難しいと思うよ。

Q. ウェイト版を選ばれた理由は?
A. 自然の流れでしたね。ある瞬間「ピンと来た」というより、ごく自然にたどり着きました。マルセイユ版の小アルカナはシンボルが描いてあるだけなので、占い師には意味がわかるけれど、依頼者には絵として通じるかというと、わかりづらいです。
ウェイト版は相談者にも結構にわかる絵がついています。ウェイト版は絵柄で理解出来るから、勉強しやすいし、説明もしやすい。

Q. 視覚は大切?
A. 絵でわかりやすいというのは、占い師としてありがたくもあるけれど、苦しいところもあると思います。
占っていて、相談者が望まない結果が出るって多々あるでしょう。それをどう受けとめやすく伝えるかというのは、大変な仕事です。
読み飛ばしてはいけない。嘘も駄目です。やってはいけないことです。

Q. 相談者がカードの意味をわかると辛いという時もありますね?
A. そうね、剣の3や剣の10といったカードが出てきて、「順調だ」とは受け取らないでしょう。
けれど、絵がどぎつい方がいいのです。相談者に「こんな具合です、腹くくってください」って言い切るきっかけになるから。

Q. 占い師と相談者を繋ぐのが絵である?
A. ウェイトさんの名前ばかり知られているけれど、ウェイト版の絵を描いたパメラさんという女性もすごいのではないかと思います。
小さいところにいろいろなシンボルを突っ込んで描いていて、他のカードにはない描き込みが多くあります。
彼女は絵師としてもオカルティストとしてもスピリチュアリストとしても、非常に優れていた。彼女以上の絵師はいないと思っています。カードを使えば使うほど、納得します。

Q. 「マルセイユ版やトート版でみてください」という相談者はいらっしゃいますか?
A. それは出会ったことはありません。
マルセイユ版でみて欲しいという人は、「マルセイユ版タロット」で検索してそっちへ行くでしょう。トート版もそういうことだと思う。
「何々版」にこだわる意義はあると思いますよ。表千家にこだわるか裏千家か、西本願寺なのか東本願寺なのか、カトリックかプロテスタントか、こだわりにはそれぞれ必ず理由があるでしょう。
優劣というより縁とか好みです。占い師にこだわるのであれば人物が優先され、使うカードの種類は二の次になる。

Q. ウェイト版以外に使用なさるカードはおありですか?
A. ゴールデンタロットというのを持っています。絵柄がぜんぜん違って、カードの縁が金色で、華やかな印象です。
ライダーウェイト系のカードですから、意味合いは変わりません。
金運を占う時にこれを使おうかとわざわざ買ったけれど、数回使っただけで「別にいいや」となってやめちゃった(笑)。今は棚に飾っているだけです。

Q. 「中川昌彦版」を造ってみたいなんて思いませんか?
ちらっとは思う(爆笑)。マジにちらっとは思う(笑)。
でもまだまだです。もっと自分を高めないと不遜だとの自覚があるからね。

それなりの知識と経験と優れた絵師がいれば造るのは可能だけれど、タロットは日常生活から離れた「高み」が必要なジャンルなのです。
自分の魂が一定レベルにまで向上しないと、「中川版」は造れないんだなあ。

2016年02月03日 秋葉原マクトゥーブにて

2016年1月「スポーツ」

Q. ずばり、スポーツと縁が無さそうな雰囲気の先生ですが、実際は?
A. 縁は無いです(大爆笑)!
小学校の通知表では、体育は3だったかな。可もなく不可もなく。運動能力を上中下と分けたら「下の上」。

学生でいる間ずっと、体育の時間は苦痛でした。次は体育だと思ったら、どこかへ逃げたかった!

Q. 競技の得手不得手は?
A. 絶対的に球技が苦手。出来ない。チームプレイが出来ない。
野球・サッカー・バスケットボール・ハンドボール・バレーボール、全部駄目!走るのも嫌!縄跳びは普通には出来た。二重跳びは出来なかった。集団で飛ぶのも出来たな。

Q. 運動会が待ち遠しいなんて思い出は無いですか?
A. 運動会は毎年なんとなくやり過ごしたという感じです。
「うまいね」と言われることもないし、「こいつ使えねえな」とがっかりもされない、期待されない、目立たない、集団の中に埋没していた少年でした。

Q. 運動部とは全く無縁でいらした?
A. 中学時代に剣道部に入りました。
父親に「運動系をやれ」と言われて、柔道か剣道のどちらかと迷って、剣道を選びました。正月なんかは、朝の3時4時に道場行って寒稽古やったりしました。
父親から命ぜられて「まあいいか」と妥協してというきっかけだったけれど、やってみれば剣道は楽しかったし、まあそれなりの成果はあげました。
個人競技だからよかったんだと思います。集団行動は無理!「チームの為」という意識が全く持てないんだから(苦笑)。

Q. 剣道が与えてくれた充実感とは?
A. 何だろうなあ・・・・自分を高めることかな。
スポーツなんだから相手に勝つのが目的なんだけれど、それだけではなくて、剣道とか柔道とか空手とかって、相手に勝つだけではない。練習後の黙想とかがあってね。中学生のレベルでしかなかったけれど、黙想といったものは好きでした。

Q. 高校以降の運動歴とはいかような?
A. 中学卒業後は運動部から離れて、その後二十代前半の頃は登山に少しハマりました。きっかけが何だったか忘れちゃったけれど、山登りをしたくなったんです。
二泊三日で夏の八ヶ岳に挑戦したりしました。
僕の登山はマジなハイキングブーツがあればこなせるレベル。ロッククライミングなんて厳しいものはやっていません。登山は一人で出来るのが良かった。
けれどいつしかブームは去って、二十代の半ばで登山から引退して、スポーツ全体からも引退。早い引退だねえ(苦笑)。

Q. テレビでのスポーツ観戦はいかがでしょう?
A. ワールドカップ、サッカーや野球やラグビーやらで、日本チームが活躍する時は、ちらりちらりと見る程度ですね。
集中して見ることはないなあ。オリンピックもそう。
仕事柄、一通りの情報、野球だったらどこと侍ジャパンが戦ったとか、そういうことは知っておきたいんです。

どこが優勝したかは知るべきだから、情報は仕入れます。
駅伝は青山学院がすごいね、相撲は最近モンゴル勢がどうで日本勢がああで誰々が強いね、羽生君は見事に4回転を決めたね、という会話が出来ればよいという考えです。外国の選手がどうしたとかは全然興味が湧きません。

Q. カメラ片手の散策は、かなり頻繁にたっぷりなさいますよね?
A. かなり歩きます。
休みの日もそうだけれど、普段の仕事の日でも、早めに家を出て、電車を一駅二駅手前で降りて歩きます。

ここ(秋葉原)に来るのなら、御徒町とか神田で降りる。ただし、さくさく歩くわけじゃないんです。
女房に言わすと、僕の散策は徘徊だと(苦笑)。
突然足を止めてぼーーーっと空見上げているとかするから、ウォーキングでも散策でもなく、徘徊。

Q. スポーツに長けていらしたら、今とどんな違いが生じたのでしょう?
この間のラグビーの日本勝利の試合を見ながら、「チームプレイが出来る人間だったら、生き方が違っただろうな」とつくづく思いました。

そもそも占い師にならなかったかもしれないし、なっても違うタイプの占い師になったかもしれない。

占いの会社を運営したり、大勢引き連れたりとかね。

今のこの僕は、究極の「集団行動出来ない性」が造ったのだろうなあ。

2016年1月6日 秋葉原マクトゥーブにて

2015年12月「僕の生徒達」

Q. 生徒さんを活躍させる「無料占い会」を、不定期に開催なさっていらっしゃいます。
A. 僕にとっては大変ですね(注・先生は、自分の生徒である占い師の卵達全員に目を配りながら、必要に応じて助言する役目を担う)。

まず生徒ひとりひとりがどこまで習熟しているのかの見極めが必要です。
助言する場合は、占いの途中に入り込んで話を聞かなくてはいけないので、途中から話を引き出すというがなかなか難しい。

今回(先月末)参加した生徒は四人です。段々こなれてきましたね。
今回は初参加が二人、経験者が二人。

それぞれ他人を占うとは体力勝負だというのが分かってきたと思う。

Q. 体力勝負?
A. まずは体力勝負。 特に占い会では5人6人と休むことなく続けるから、まず体力、それから集中力そして直感力。
体力が消耗すると、集中力も直感力も下がって行ってしまう。だから基礎体力が大事なのです。

スポーツなんかもそうだけれど、不慣れだと身体の変なところに力が入っちゃったりするでしょ。それも疲れの原因です。

Q. 空きっ腹で占うなんてもっての外?
A. そう。けれど難しいところで、空きっ腹でも満腹でもいけない。こまめに甘い物とかとって、体力の消耗を避けるのが重要ですね。
マラソンの給水みたいにね。

Q. 今回の占い会の反省点は?
A. 今までは無制限だったけれど、次回からはお客様一人20分とか質問ふたつまでといった制限をつけようと思います。
おかげさまで今回は収集つかないほど混んでしまって、僕達にはありがたかったけれど、お客様には申し訳なかったですね。
クオリティ維持のためには、生徒は4人が限界です。 それ以上だと僕一人では見切れないです。

Q. 生徒さんは何人いらっしゃいますか?
A. 9人です。 世代は30代前半から50代半ばまで。男性2人に女性7人。

きっかけはばらばらです。占っているうちに習いたいと言い出した人、僕から誘った人、最初から習いたいとやって来た人。

Q. 指導法をご紹介ください。
A. 講座は30回くらいです。 テキストを与え、カードを与え、並べ方を教えて、カードのシンボルを教えてと、そこまではみんな同じです。

そこから先はその人の個性に合わせます。
シンボルにこだわる人、流れにこだわる人、心理状態にこだわる人、もろ「当てる」ということにこだわる人。

何を望んでいるかによって、教えるものを変えます。
30回の講座をこなすため週に一回来る人、月一の人、もっと間隔が空いてしまう人もいます。
けれど最低でも月一回くらいは来るのが望ましいですね。

Q. 当たるかどうかヒヤヒヤの新米占い師をどう支えるのでしょう?
A.「大丈夫だ」って励ますしかない!場数を踏ませるしかない!だからこそ、無料占い会を始めたのです。
経験が浅いうちは「ちゃんと当てられるんだろうか」と不安になってしまうのだけど、タロットカードは当たるんです。

でも知識や経験で読み方に差が出てしまう。カードの読解力とそれを伝える度胸が必要です。 特に、言いづらい事をきちんと伝えらえるかが問われます。
その辺りを伸ばすのは慣れでしょう。

自分を占うだけだと自己完結してしまうし、友達を占っている時でも育たない。
全く知らない人に言いづらいことを伝えるという度胸は、場数を踏まなくては出来ません。
相手が怒り出すかもしれないし、泣かれることだってある。
それでも出たカードの通りに伝えることを伝えなければいけない。 僕だって最初はびくびくでした。

デビューしたての頃、40代半ばでしたが、その頃はすっごく怖かった。
僕より年上で人生経験豊富なお客さんが多かったから、そういう人達に「こうです」とはなかなか言いづらくて、自信無さげに「こうじゃないんですかあ??」みたいなこと言ってたんだと思います(爆笑)。

Q. 生徒達にはどんなクオリティの占い師になってもらいたいですか?
A.良い肥料になって欲しい。 相談に来た人が伸びて行けるための、良い肥料になって欲しいです。

2015年12月2日 秋葉原マクトゥーブにて

2015年11月「お気に入り」

Q. 最近のお気に入りを教えてください。
A. カメラのレンズです。レンズベイビーという会社の、ソフトフォーカスのレンズ。焦点が56ミリ、開放絞り値がF1.6という、非常に明るいレンズです。
と言ってもわからない人にはわからないかもしれませんけど(笑)。
今年の8月くらいに発売されて、見た瞬間に「あ、欲しいな!」とひらめいて買いました、 自分への誕生日のお祝いに(笑)。決め手はソフトフォーカスなんですよ。これはソフトなフォーカスも出来るし、普通のかちっとした写真も撮れるレンズです。 ソフトな写真に仕上げるには、ソフトフィルターというものをかければいいのですけれど、このレンズは一点だけにピント合わせて、例えば人間の瞳だけには焦点当てて芯を残して、後の顔全体はソフトに仕上げられるわけです。
フィルターだと画像全体がぼやけちゃうんだけれど、このレンズはそういう使い方が出来る。
「占いがすごい」と褒められるより「写真がいいね」「写真の腕上がったね」と言われる方が最近は嬉しい(笑)。 撮影の対象は花が多いです。

Q. 猫ちゃん達はいかがお過ごしですか?
A. 猫無しの人生は寂しいだろうなあ。想像出来ない。
世話はほとんど女房がやっています。 僕は家にいないから、女房任せです。

二匹飼おうと考えたわけではなくて、保護した人から「里親になってくれ」と頼まれて、きょうだいの二匹を一緒にもらっただけです。 引き離すのが可愛いそうでしょう。

この二匹(大:雄・ナッツ・雌)はとってもとっても仲が良いのですよ。 僕の帰宅は深夜近くになるのですけれど、必ず起きて待っていて、帰宅すると、「遊んでくれる奴が帰って来た!」「あたたかい座布団が帰って来た!」とはしゃいでくれます(笑)。

猫が僕にもたらせてくれたのは、「理解を超えたものの力のすごさ」。
世の中は理解し合うことが大切というけれど、もちろん理解し合うことはとっても大切なのだけれど、猫と人間であれば、僕は猫がわからないし、向こうはこっちをわからない。
言語はわからない。 何を考えているのか、どんな感情を抱いているか、うっすらとわかる程度、でも一緒にいれば仲は良くなれる。 人間でもそうではないかと。理屈ではないと。

そう、猫に教わりました。

Q.食べ物はどんなものが?
A. ご飯系が好きです。炊き込み御飯が大好きですね。
今だったら、栗ご飯とか茸の炊き込み御飯。 そして和菓子が好きです。 つぶあん系です。あんはつぶです!これは声を大にして言いたい! ケーキも好きですけど、やっぱり和菓子が好き。
ご飯も和菓子も、確実にダイエットの邪魔ですねえ。ダイエットの話をすると、ここ二ヶ月停滞しています。
まあ仕方ないな、と。体重は増えてもいないからいいか、と。 仕事も忙しいから、過激に減量して体力失ってへこたれちゃっても困るし。また落ち着いたらダイエットを始まるつもりです(注・先生今年15キロの減量に成功)。

Q. そして散策がお好き。
A. 休みの日は、家の近くの公園とか川沿いとかを散策しています。 最近はカメラを持ちながら。
大きいカメラだと、あまり怪しまれなくていいですね。
小さいものの方が、持っていて怪しげかな。一眼レフは大丈夫。かがみこんで花を撮っていたりすると、「写真お好きなんですね」と周囲の人から声をかけられたりします。

漠然としたイメージなんですけど、昭和とか、僕が放浪していた時代の一シーンを画像か何かで再現してみたない、という思いはあります。
原体験を再構築してみたい。 誰が見てもわからない、究極の自己満足なんだろうけれど(苦笑)。
嬉しかったな、つらかったな、という昔の記憶をね。

Q. 先生のブログに頻繁に登場なさる、奥様について語ってください。
A. 外見は東南アジアっぽいです。身長は164か5くらい。僕より背が高い。痩せ型です。結構美人です! 積極的にアプローチを受けて結婚して、25年。
会社員の妻になったはずなのに、いつしか占い師の妻になった。反対はされませんでした。
僕が「占い師になる」と告げたら、「いいんじゃない、あなたの好きなようにすれば生きればいい」という反応でした。

Q. 最近のお気に入りのタロットカードは?
A. 魔術師です。大アルカナの一番のカード。
前はペンタクルスの3が好きだったけれど、最近は魔術師。

何がきっかけで変わるかって、何だろうな。 人間の心ですから、日々浮いたり沈んだりして行きますよね。
価値観ですら変わるものです。

魔術の定義とは「意思によって意識に変革をもたらす業」。
心とか考え方、潜在意識はゆらぐものです。それをゆらがないよう、制御するようするのは自分の意思の力。
「こうなりたい、こうでありたい」という強い意思が、不安感や潜在意識から来るためらいといったもののせいで動けない状態を、変わる方向に後押しする。

家にいる時でも僕は常にタロットに触っています。 ぱらぱらカードをめくっていてふと目に入ると、「これいいな、ピンと来るな」と感じる瞬間がある。
お気に入りを見つけるとは、互いに引き合う時が来た、という感じだと思います。人間の縁もそうだろうし。

2015年11月4日 秋葉原マクトゥーブにて

2015年10月「宗教観とハイアーパワー(Higher Power)」

Q. 占い師にとって宗教観は必要なものと思われますか?
A.特定の宗派に入っている占い師もいますし、そうでない人もいます。
必要かそうでないかと尋ねられれば、宗教観は必要でしょう、と僕は答えます。

全くの無神論者であったら、占いに興味を持たないと思う。
なぜ今の世界がこのように創られたといった探究心を抱いたり、何かの存在が創ったのかと仮定したり、といった考えを持たない人や、自分より偉大な力に敬意を表さない人は、占いに興味を向けないと思います。

Q. 先生ご自身はどのようなスタンスでいらっしゃいますか?
A. ごく普通の日本人の感覚ですね。特定の宗派には入っていないです。
正月には神社に行くし、毎月1日と15日には神社に行くし、お水取りにも行くし(注・お水取りについては先月のインタビューをご参照ください)・・・あ、だから神社に参拝する回数は普通の人より多いか!

法事の時はお寺さんへ行く。 綺麗な教会があったらそこへ行く。
世の中の人は知らないかもしれないけれど、教会はお御堂(おみどう=聖堂=礼拝堂)を解放しているところもあるのです。
山手とか鎌倉の教会へ行って、お御堂に入ってじいっと静かにするのは好きです。
別に祈りもしないのだけれど、じっとして、キリスト教の神様とちょっと寄り添う時間を持つ。

Q. そのような行動を、同業者やお弟子さんに勧めますか?
A. 勧めます。 ハイアーパワー(Higher Power)と僕は呼んでいる「自分より偉大な力」を感じるために必要なことだと思うから。

Q. ハイアーパワーは「神」と言い換えていいのですか?
A. そう言い換えるしかないのでしょうね、他にないからね(苦笑)。
ただ、唯一絶対の「神」ではなく、一人一人個人の「神」です。
それに生かされている、導かれている、と信じているなら、それを感じに行くのは大切です。

Q. 先生は霊能者ではない?
A. もちろん違います。 自分のもそうだけど、背後霊も守護霊も見えない。
瞑想の中で幻のようなものは見ることはあるけれど、観音様が見えたとかはないです。
宇宙人に語りかけられたことも、ご先祖様とかもない(笑)。

けれど、一度だけ、声を聞いたことはあります。 占い師になる前ですが、古着の販売をやっていた頃、正確に言えば古着屋をやっていて行き詰まっていた頃、ひどく悩んでいました。
40ちょっと過ぎという中途半端な年齢で、今更会社勤めに戻るのも無理だろうし、じゃあどうすればいいのかと真剣に悩んでいた時、耳の後ろで中性的な声で「占い師!」って聞こえたんです。
一度だけ「占い師!」って。 占いは好きだったけれど、占い師になろうにも何も知らない。でもその声に従って教えを請いに行き、そして占い師になったんです。

Q. それはハイアーパワーの囁きではないかと?
A. そう信じています。そのような経験はその時のそれ一回きりだけれど。 それ以降そんな経験は全く無いですねえ(笑)。

Q. 「占い師!」との声を聞いた時の光景を教えてください。
A. 家にいました。
夜遅くで、妻は寝ていて猫は静かにしていて、僕一人で起きていた、ごく普通の日常のひとコマ。 神棚の前にいたでもなく、「神様、僕はどうすればいいか教えてください」と問いかけていたわけでもない。
水垢離(みずごり:神仏に祈願するため、冷水を浴びて体のけがれを去り、清浄にすること)とかをした瞬間でもなく、窓の外は大嵐だったわけでもなく。

「占い師!」との言葉はすうっと入って来ました。「そうか」って瞬時に納得しました。
こういう事って、必要な人には起こるのだと思います。

Q. 人生は事前にプログラミングされているもの、とお考えですか?
A. 事前にプログラミングされているという宿命論しかないのか、そこから外れることは出来ないのか、という点について僕は意見を持ちません。
わからないもの。わからないから言わない。

Q.「ハイアーパワーを信じましょう」と相談者に助言なさいますか?
A. しません。
その人が必要だったら、その人が自分で気づくのでしょう。
占いの途中で、「これは人間の力ではなく、人間の力を超えた存在の導きなのでしょうか、そう信じるのが良いのでしょうか?」と尋ねられたらうなずくでしょうけれど、自分からは言わない。

Q. ハイアーパワーの存在を口にしない?
A. そう、言わない。
それは宗教家の仕事であって、占い師の仕事ではない。
「何かのお導きか」と尋ねられれば「そうでしょうね」と答える、それだけ。

Q. 占い師がハイアーパワーを活かすとは、どうあるべきでしょうか?
A. 活かして結びつけるのは、日常生活レベルでのことです。 仕事は誠実にやればいいのです。
好き嫌いを含まず、素直にカードを読む。占い師の根底にあるべきことです。
意識もせず、信仰について語らず、誠実に謙虚に占いをする。
タロットを誠実に読むことが、ハイアーパワーの意志にかなうことなのだろう、と思って過ごしています。

2015年10月2日 秋葉原マクトゥーブにて

2015年9月「開運お水取り」

Q.「開運お水取り」について教えてください。
A. この宇宙は、気の循環で成り立っていると考えているのが気学です。
その人に今何が足りないか、あるいは願望によってどの気が必要なのかを見きわめ、それを選び出して取り入れることでより運気を上げて行く、という方法です。

Q. 具体的にはどんなことをするのですか?
A. その人の生年月日にあった吉の日の吉の時間に、吉の方位へ行ってもらいます。時間は昔の数え方の一刻だから二時間。
だいたい100キロ以上遠くに行って、その二時間の間に深山幽谷の水をいただく。

だいたいそういうところに神社が建立されているから、そこの湧き水をいただいて、朝晩一回ずつ決まった日数飲みます。
持ち帰る入れ物は、太陽の光が当たらないように布やアルミホイルなどで外側を巻いたペットボトルでもいいですし、水筒でもいいです。
たまにでっかいポリタンクに10リットル20リットルと汲む人もいるけれど、そんな必要は無いです。一度に飲む量は盃に一杯程度で充分だから、500ccも持ち帰ればいいです。

Q. 吉の日は定期的に巡って来るのですか?
A. 年によって違います。大吉はだいたい年に2回くらいですが、全く無い年もあります。
中吉はもっとあります。吉の度合いが高いほど、日数は少ないんです。

Q. 二時間の間、何をするのでしょうか?
A. 神社に行って参拝して、湧き水を飲んで、入れ物に汲んで、あとはその周辺に居てもらえばいいです。
温泉に入ってもいいし。 それから、保気物(ほきぶつ:気を保つもの)を食べてもらいます。
その方位によって保気物が違うから、お水取りに行く方には事前にお伝えします。

Q. その二時間の間、おとなしくしていなければいけないのですか?
A. 友達とカフェでおしゃべりしていても良いし、遊んでいても構わないです。その方位に含まれる気を取り入れるだけで、神妙な気持ちでいる必要はありません。

Q. お水を取りに神社に行こうにも、吉の時間が夜中の三時四時とかもあるわけですよね?
A. そう、真っ暗で怖いよ(爆笑)!
扉があって閉める神社もあるはずだから、夜中や早朝に行くのなら、事前に確かめてね(笑)。
決められた吉の時間に行かないと意味がないから。占い師としては「行きやすい時間に行きなさい」とは言えない。「行きたければ行きなさい、行きたくないなら今回は諦めなさい」としか言えませんね。

Q. 占いアプリ・占いサイトの情報と、占い師の助言の違いとは?
A. 吉の方位・日付・時間を見つけられるウェブサイトもいっぱいあるから、それを自力で調べることは簡単です。
金運をアップしたい、そのためにお水取りをしたい、という相談者がいるとします。 そういう人のほとんどは、会社員なわけです。
そうしたら、金運アップとは仕事運を上げなければいけない。 けれど占うと家庭に問題があったりするわけです。
当人は貯金の減り方ばかりを不安がっているけれど、まずは家庭内を改善する必要が有る場合がある。
健康面の改善が必要な時もある。
そうだとしたら、「足元を固めてください」「休息をしてください」とのアドバイスをするわけです。

吉の方位が複数あるのは、目的によって行くべき方位が違うからです。
金運アップを狙っていても、その達成のために得ておくべきものが健康なのか、家庭の安定なのか、仕事面のことなのかと事前に占って、「貴方の願望達成のために、まずはこれが必要だから、こちらの方位に行ってください」とアドバイスをします。

良い家を建てたいなら、まず土台をしっかりと固めてからというイメージです。 これがネットの情報と占い師の専門知識の違いです。

Q. お水取りは、自分で行かなければ意味がないのですか?
A. 代理で行くのも有りは有りです。
寝たきりの人とかはね。そうでなければ、僕は必ず自分で行くよう相談者に言います。

Q. お水取りとは、穏やかな開運法ですね。
A. 必要なものを取り入れていく、足りないものを埋めていく、今頑張らなくてはいけないものを強めていく、という考えだから、食べ物といった日常生活にもつながるのだろうと思います。
保気物は摂ると摂らないとでは持続力が違います。南西に行くなら畑の土の中にあるもの、つまり根菜類。
北だったら塩分。漬物とかお味噌汁とか。 僕のウェブサイトの「今月の運勢」の食べ物欄にも書いてあるようなことです。

Q. 当人がお水取りに行く気満々でも、吉の日が来なければ、時間が合わせられなければ、待ちぼうけを喰らってしまうのですね?
A. そうです。占い的に言えば、凶方位、凶の日、凶の時間に行かれる方が怖い。だから自己流はやらない方がいいです。

出かけた先で巡り合った神社や近所の神社に参拝するのはとっても良いことだけれど、勝手にお水取りはしない。
ゼロ効果ではなく、マイナスの効果が生じてしまう危険があるから。 「待つ時には待つ。待つという行動をとる」ということは、先月この欄でお話しした「時節を待つ」ということなのです。
2015年9月9日 秋葉原マクトゥーブにて

2015年8月「お客様との出会い」

Q.お客さんは、どうやって中川先生を探し出すのでしょう?
A.口コミですね。
僕の場合は紹介のお客さん、というのが圧倒的に多いです。
友達、あるいは親戚兄弟が行った、良かった、だから私も来ました、という感じです。

勿論ウェブサイトでの宣伝は効果大です。おかげさまで「横浜・占い」あるいは「占い・横浜」と検索すると、一ページ目か二ページ目に出るようになりました。何も対策していないのだけれど、業者に頼んだりいじくったりもしてないのだけれど、なぜか上位に出るようになって、お客さんが増えましたね。

Q. 占った「その後」は気になるものですか?
A.励まされたとか当たったとか、そういう声は聞くけれど、実際どう良かった悪かったはわからないんですよ。
一度、アンケート葉書というのを作って、匿名でいいから良かった点悪かった点を書いて送ってください、という調査をしてみようかと考えています。
いつだったか、三年後に戻って来てくれたお客さんがいました。「実は三年前に来ました、占いの通りになりました」と。
「二ヶ月後に結婚出来ます、静かに待っていて大丈夫です」とアドバイスした方が、「無事結婚しました、子供が生まれました」と子供を見せに来てくれて、すっごく嬉しかった(笑)

Q.人の運不運の量には差があると思われますか?
A. 不運の多い人はいると思う。例えば、このあいだ北海道で親に焼き殺されてしまった子供四人。不運ですよ。ああいう親のもとに生まれたのは、あれは運が悪いとしか言いようがない。

Q. 運が悪い人が占いに来るのでしょうか?
A.そうでもないですね。運が良くてトントン拍子に出世しても、時にはつまずきます。そういう時に来る方もいます。
トントン拍子でも「これでいいのか」と首をかしげて占いに来る。いろいろでしょう。

Q. 切実な思いを抱えたお客さんがいらしたのに、ご本人の心を癒せない占いが出てしまうこともありますよね?
A.時たまあります(苦笑)。そんな時はね(ちょっと考え込む)、難しい…です。けれど正直に言います。だってタロットなので、絵柄が絵柄ですから、ごまかしがきかない。 ソードの10みたいなカードが出て「幸せになれますよ」なんて絶対言えないし。

可愛いらしい猫ちゃんタロットを使っている人はいいなあ、なんて思ったり。あれ、ごまかし出来るから。 ソード10(注・先生はライダーウェイト版のタロットカードを使用)

Q. 不運を減らすというのは可能ですか?
A.九星気学の【お水取り】などの開運方法で、運気を上げることは出来ます。
運気の欠けている部分を補って行くとか、あるいは欠けているものはしょうがないから、良いところをもっと力強くさせて、障害物を乗り越えて行く力をつけていくとかなどで不運を減らしていけます。

Q. 普段からの心構えも必要ですよね。やたら後ろ向きだとか、ひたすら他罰的な人には、占いは無駄なんじゃないかと。
A.他罰的な人はね、占いに来ない(笑)!
自分が変われば世界が変わるだろう、と考える人が占いに来るのであって、自分は正しい、悪いのはすべて他人のせいだ、と信じ込んでいる人は占いには来ません(笑)

必要なのは、変えられないものと変えられるものを見分けて、変えられないものは心穏やかに受け入れることです。
そして変えられるものは、怖くても勇気を持って変えて行くこと。
そのふたつを見分ける賢さを持つ。
その上で、自分の能力だけではなく、人間の存在を越えた力なり存在なり、僕はhigher powerと呼んでいますけれど、それを信じ、祈り、委ねる。そして時節を待つ。
Q. 時節を待つ?
A.三年前、関内で始めた時、予約くださった方だけに、ある喫茶店で占いをするようになったんです。
そのうちどんどんお客さんが増えて、朝から晩までその喫茶店に居っぱなしになってしまったんです。
そのうちお店に「中川先生、今日いますか?」なんて電話がかかるようになって、それはちょっとまずい(笑)。

ちゃんとしたスペースが必要なのは明らかだったんです。
だけど、その時期、関内は方位が悪かったので、自分から動くより流れに任せよう、higher powerに委ねようと思い、祈っていました。
そうしたら、ある人から「関内にマンションあるから使って」という知らせがポンと飛び込んで来た。 それが関内をベースにしての占いの始まりでした。そういう風に、祈って何かが起こるのを待つ。

Q. こう暑いと、お客さんの足が遠のきがちでは?
A.変わらないです!悩みは悩みで、解決したいという気持ちは、暑くてもそうでなくても変わらない。
去年の大雪の日なんて、すっごく忙しかった。キャンセル出なかったもん。占いと観光地に遊び行くのとは、やはり違うんですよ。

2015年8月6日 秋葉原マクトゥーブにて

2015年7月「インタビュー欄を始めました」

Q. 新たにインタビュー欄を開設なさいました。
A. 恥ずかしいですねえ(笑)。自分のことを発信するのは苦手です。
九星気学(きゅうせいきがく)で言うと僕の星は二黒土星(じこくどせい)なので、今年は東南の信用運、人との出会いや縁に恵まれる年だというので、積極的に発信していこうと思い立ちました。

Q. 占いに目覚めたのはどのような経緯で?
A. 興味を持ったのは高校生の頃です。
中国の知識人というのは四書五経(ししょごきょう:『大学』『中庸』『論語』『孟子』『詩経』『書経』『礼経』『易経』『春秋経』)を学ばなくては行けないと聞いて、そのひとつに易経(えききょう)というのがある、と。
それを読んだのがきっかけかなあ。

Q. どんな高校生でいらしたのですか?
A. 暗い高校生(爆笑)。引きこもりじゃあなかった。
。一人で街をぶらぶらしながら、「生きる意味とはなんだろう」とか考えながら佇んでいた、という感じ。

Q. 占いに対してどのようなこだわりをお持ちですか?
A. どんなに嫌で受け入れたくなくても、人には変えられない運命というのはあると思っています。
当人も薄々気づいていて、カードもそれを教えていて、困難は避けられないとわかってしまう時がある。
相談にいらした方が前向きになって壁に挑戦して行けるように、その背中を押せるような占い師になりたい。

Q. そのこだわりに必要な精神性とは?
A. 「占い師として生きていくぞ」という覚悟だと思います。
けれどもがつんとは言いません。そういう占い師を否定はしないけれど、それは僕のキャラではないからしない。

上から引っ張り上げる系ではないです。下から支える系であると思うし、そうでありたい。

Q. 最近のマイブームを教えてください。
A. ダイエットです。ちょっと体重が重いなあと思って体重計にのったら、103キロあったと(爆笑)。三桁はまずいと(苦笑)。
で、ダイエットを決めました。 痩せようとの意識を高めたら、自然と食べる量が減りましたね。
もともとお酒は飲みませんので、お酒を減らす苦労はありません。
運動はしていないけれど、既に10キロ近く落としました。妻も応援してくれています。もっと頑張ります!

Q. ご家族をご紹介ください。
A. 妻と猫です。結婚して25年。猫は二匹、女の子がナッツ、男の子が大(だい)。

Q. 休日はどのように過ごされるのですか?
A. 写真を撮りに行っています。撮るのは花の写真です。
横浜に住んでいるのですが、横浜は自然保護をうたっていて里山が多くて、川の源流とかが綺麗に残っている。

そんなところをぶらぶらしています。